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2019年08月22日

エイジングケア

腸から毒を抜き、肌をキレイにしよう!

SAWA_hotsarada_TP_V前回は、腸と肌の密接な関係についてご説明しました。今回は、肌をキレイにするために、腸に溜まっている毒を抜く方法について述べたいと思います。

 

生活習慣を改善し、食物繊維をしっかり摂る

まずは、腸に悪影響を及ぼす生活習慣を止めましょう。具体的には、タバコ、大酒、大食い、体を冷やす、夜更かしなどです。これを改善しないと、毒抜きを行っても効果は半減です。

その上で、食生活を、欧米化による肉類、牛乳・乳製品中心の食事から、植物性食品中心の食事へ変えましょう。特に、食物繊維の摂取を意識しましょう。

食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維があり、それぞれ次のような働きをします。不溶性食物繊維は、それ自体は硬くて水に溶けにくいものの、水分を吸って膨らみ、腸壁を刺激して排便を促します。玄米、トウモロコシ、豆類、パセリなどに豊富に含まれます。また水溶性食物繊維は、善玉の腸内細菌のエサになり、便を柔らかくしてスムーズな排便を促します。キノコ、海藻、果物などに豊富に含まれます。

2015年版「日本人の食事摂取基準」における、食物繊維の目標摂取量は、1日当たり成人男性20g、女性18gとされています。しかし現状は、2016年で男性15.0g、女性14.4gしか摂れておらず、不足しています。大切な働きをする食物繊維をしっかり摂り、排便力を高めて、腸の毒抜きを行いましょう。

また昨今、話題の糖質制限ですが、過剰な制限にはリスクがあるのでご注意下さい。糖質制限とは、糖質が含まれる、お米やパン、麺類といった主食、イモ類、果物などを摂らないダイエット法です。現在、日本人最大の食物繊維摂取源は、お米とパンです。それらの摂取を極端に減らしてしまうと、ただでさえ不足しがちな食物繊維がさらに不足してしまいます。

穀物類をいたずらに減らすのではなく、精製された穀物から、未精製の穀物(食物繊維を多く含む)に変えたり、大量の砂糖入り清涼飲料などを制限したりすることが大切です。

 

腸を温めたり、サプリメントを活用したりする

また、腸は冷えの影響を受けやすい臓器です。日本人の生活習慣において、体を内側から温める味噌汁などを食べることが減り、逆に、冷たい食べ物・飲み物の摂取が増えたことや、エアコンの普及、運動不足などが体温低下の要因を作り出しています。

対策として、腸を温める食事や服装を心がけ、冷房で冷やし過ぎないこと、入浴、ウォーキングなどの運動が効果的です。体温が上がると腸の活動が活発になり、免疫細胞まで活性化します。

最後に、サプリメントの活用です。エビデンス(科学的裏付け)のあるものが効果的で、例えば、キノコのキングアガリクスを配合したサプリメントが挙げられます。まず、含有成分の水溶性食物繊維が、前述の通り、便を柔らかくして排便を促します。さらに同じく含有成分のβ-グルカンが腸内の免疫細胞を活性化し、全身の免疫力向上に貢献します。

以上を実行することで、腸から毒は抜け、肌は間違いなくキレイになることでしょう。健康状態も格段に良くなります。あなたも実践してみて下さい。

 


 

コラム筆者:元井益郎

薬学博士/薬剤師/NR・サプリメントアドバイザー/日本抗加齢医学会認定指導士。

東京薬科大学薬学部卒業。ジェーピーエス製薬株式会社入社・退社後、サンプライズ株式会社設立。東京大学や慶應義塾大学など、国内の著名な大学機関と抗加齢に関する共同研究を行い、研究結果をもとにサンプライズ製品の開発を行う。

趣味は山登りとマラソン。72歳になるが、自称年齢は54歳。2017年6月、デナリ(マッキンリー)に登頂成功。好きな言葉は、「過去は変えられないが、未来は変えられる」。

元井 益郎

薬学博士/社長

1分も走れないペンギン歩きから、世界7大陸最高峰を目指す70代に。

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