2020年09月10日
エイジングケア
郷ひろみさんから学ぶ!アンチエイジング
タレントさんとアンチエイジング
4年ほど前、パシフィコ横浜で開催された日本抗加齢医学会の特別企画コンサートに、郷ひろみさんが出演し、歌とダンスを披露しました。伸びやかな歌声、スリムな身体のキレッキレダンスに驚愕です。会場にいる学会員の女医さんも、曲に合わせノリノリで、黄色い声援を送っていました。
さらに驚いたことに、郷さんは、還暦を迎え60歳とのこと。これぞ日本抗加齢医学会が目指す、アンチエイジングを実践している代表的タレント、という印象が、強く脳裏に焼き付きました。
一方、ある女性タレントさんの話です。最近、何気なくテレビを観ていると、その女性タレントさんが登場しました。彼女は、筆者が良いイメージを持っているタレントのKさんに似ているものの、違う人だと思っていました。Kさんより肥っていて、顎の肉はたるみ、かなり歳上という感じです。
「この人は誰だろう?」と思いつつ番組を観ていると、そのKさんご本人との紹介です。この変貌ぶりに、郷ひろみさんとは逆のビックリとガッカリ。明らかに運動不足からくるむくみが、体全体に見てとれます。
郷ひろみさんのアンチエイジングの秘訣
2020年6月末、今年65歳を迎える郷さんの著書「黄金の60代」が発売されました。どんな生活を送っているのか?強い興味を抱きながら読みました。そこに記された彼の生活パターンは、次のようなものです。
ボーカルトレーニングは毎日、体のトレーニング週3回、スポーツマッサージ週1回。そして月1回レッスンプロからゴルフレッスンを受け、同じく月1で虫歯がなくても歯医者に行く。自分で時間を作り、本を読む。競馬などのギャンブルは一切せず、禁煙は当然、というものです。
これは彼の生活が、体力的、見た目、脳の若さを目指す、アンチエイジングの実践そのものと言えます。
アンチエイジングには、「体に良い食」、そして「運動」は必須項目です。さらに「読書」は、脳のアンチエイジングにもつながり、ストレスの解消、アルツハイマー病にも効果的とされます。
郷さんは、著書の中で、「気持ちを若く持つことが大事で、運動から人生を学び、読書が人生を変える」と言っています。
1970年代、郷ひろみ・西城秀樹・野口五郎の3人は、新御三家と呼ばれ、トップ男性アイドル歌手として歌謡界を席巻してきました。
今もなお、郷さんが輝きを放っているのは、その考え方と行動にあるものと確信しています。ぜひこの著書の一読をお勧めします。いずれにしろファンとしては、タレントさんにはいつも輝いていて欲しいものです。
そして関心を持つばかりでなく、あなたも、まずは少しの運動からでも始めましょう!良い汗と共にむくみが取れ、少しずつシャープな体に近づくでしょう。
参考文献:『黄金の60代』幻冬舎 郷ひろみ 著
コラム筆者:元井益郎
薬学博士/薬剤師/NR・サプリメントアドバイザー/日本抗加齢医学会認定指導士。
東京薬科大学薬学部卒業。ジェーピーエス製薬株式会社入社・退社後、サンプライズ株式会社設立。東京大学や慶應義塾大学など、国内の著名な大学機関と抗加齢に関する共同研究を行い、研究結果をもとにサンプライズ製品の開発を行う。
趣味は山登りとマラソン。73歳になるが、自称年齢は55歳。2017年6月、デナリ(マッキンリー)に登頂成功。好きな言葉は、「過去は変えられないが、未来は変えられる」。