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2021年05月20日

エイジングケア

プラス思考でハッピー&健康長寿!

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あなたはプラス思考でしょうか?それともマイナス思考でしょうか?今回は、プラス思考のメリットについて、またプラス思考へ変える方法について、お話ししたいと思います。

 

プラス思考がもたらすもの

まず、慶応大学の前野隆司教授による、幸せについてのお話しをご紹介します。

幸せには、次の4つの心的因子が関与しているそうです。1つ目は「やってみよう!因子」で、大きな目標を持ち、そのために成長しようとすることが幸せに寄与しているといいます。2つ目は「ありがとう!因子」で、友達の数が多く、多様な人と付き合っている方が幸せであるということです。

3つ目は「なんとかなる!因子」で、前向きであることが、幸せのためになくてはならないといいます。4つ目は「あなたらしく!因子」で、自分をはっきり持っていることを表します。

以上の4つが十分揃った人が幸せで、不幸せな人は4つの度合いが低いということになります。「やってみよう」、「ありがとう」、「なんとかなる」、「あなたらしく」…この4つの因子は、決してマイナス思考の悲観主義ではなく、プラス思考の楽観主義と深く関係していることは明らかです。

次に、楽観主義(プラス思考)に関するアメリカでの研究をご紹介します。

58~86歳の女性6万9744人と、41~90歳の男性1429人を10~30年追跡したそうです。思考がどの程度楽観的であるかという度合で4つのグループに分け、最も楽観的だったグループと、最も楽観的でなかったグループの寿命を比較しました。

すると、最も楽観的だったグループの寿命は、女性で14.9%、男性で10.9%長く、また85歳以上まで生きる確率は、女性で1.5倍、男性で1.7倍でした(*)。楽観主義は、加齢に関わる病気のリスクを下げ、健康長寿につながるという結果です。

 

マイナス思考は変えることができる

以上のことから、プラス思考は、幸せを導き、健康寿命まで延ばすといえるので、ぜひ大切にして頂きたいです。「私はマイナス思考の悲観主義で、この性格は変えられない…」と諦めている方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です!

楽観主義は、多くが社会的要因により後天的に形成されたものなので、あなたがその気になれば、変えることができるのです。最後に、その方法をいくつかご紹介しましょう。

①見た目を変えてみる:髪型やファッションを明るく変えると気分も変わります。それに乗じましょう。②付き合う人や環境を変える:これは効果的です。楽観主義の人と付き合うと自分も感化されます。③カウセリングを活用する。④行動を変える。

あなたもプラス思考の楽観主義で、幸せ&健康で長生きする人生を手に入れましょう!

*Proc Natl Acad Sci USA.116 18357-18362

参考文献:『幸せのメカニズム』講談社現代新書 前野隆司 著

 


 

コラム筆者:元井益郎

薬学博士/薬剤師/NR・サプリメントアドバイザー(日本臨床栄養協会)/日本抗加齢医学会指導士(日本抗加齢医学会)/毛髪診断士(日本毛髪科学協会)

東京薬科大学薬学部卒業。ジェーピーエス製薬株式会社入社・退社後、サンプライズ株式会社設立。東京大学や慶應義塾大学など、国内の著名な大学機関と抗加齢に関する共同研究を行い、研究結果をもとにサンプライズ製品の開発を行う。

趣味は山登りとマラソン。74歳になるが、自称年齢は50歳。2017年6月、デナリ(マッキンリー)に登頂成功。好きな言葉は、「過去は変えられないが、未来は変えられる」。

元井 益郎

薬学博士/社長

1分も走れないペンギン歩きから、世界7大陸最高峰を目指す70代に。

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