2021年06月17日
エイジングケア
運動しないステイホームはNG!
ステイホームの弊害
連日、新型コロナウイルスのニュースが流れています。相変わらず現在も、感染拡大を防ぐには「ステイホーム」が盛んに叫ばれ、どのマスコミも人流が多い少ないなどと言って、引き篭もりを奨励するかのような報道が目立ちます。
しかし、このような社会の流れの中で、運動もせず、何もしないような生活をしていては、決して健康に良くはありません。確実に免疫力・抵抗力を弱めてしまうでしょう。
すでに多くの人たちが、そのような状況にはまり込んでいるのではないでしょうか?
イギリス・バーミンガム大学の研究報告をご紹介します。衰えた免疫細胞を元気にさせるには、5分ほどの運動でよく、それによって免疫細胞を活性化できると言います。
運動によって筋肉から分泌される物質が、免疫細胞を活発化させると考えられ、幸せな健康生活を望むなら、日頃から運動を心がけるべきだ、とのことです。
健康維持には欠かせないとされてきた運動ですが、実は免疫細胞に働きかけ、健康を促進していたことが確認されたのです。
こんなご時世だからこそ、工夫して運動!
2020年、新型コロナウイルスによる死亡者は3,414人でした。ところが、同じ年の日本人全体の死者数は、11年ぶりに減少し、前年比で9,373人の減でした(厚生労働省人口動態統計)。
超高齢者社会の日本で、死者数が前年より減ったことは注目すべきことです。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、マスクの着用や手洗いの徹底などが良い方向に影響した可能性があります。
また、これまではちょっとしたことでもクリニックや病院を訪れていた人たちが、感染を恐れ行かなくなったことで、過剰診療、薬漬け医療から避けられたと指摘する人もいます。
果たして、2021年の数値はどうなるのか?私は今後、ステイホームの弊害が出るのではないかとも懸念しています。
ステイホームを言われたとおりに守って、家で何もせず、そして健康を害する。しかし、それを強く推奨した人たちは誰も責任を取らないでしょう。
今こそ、自分の健康を守るため、工夫して運動をしましょう。歩く、走る、が基本ですが、雨降りの時や室内でもできる「スクワット」(足を肩幅に開いた状態で腰を落とす)や「ランジ」(片足を前に出した状態で腰を落とす)がおすすめです。
▼スクワット(左)とランジ(右)
コラム筆者:元井益郎
薬学博士/薬剤師/NR・サプリメントアドバイザー(日本臨床栄養協会)/日本抗加齢医学会指導士(日本抗加齢医学会)/毛髪診断士(日本毛髪科学協会)。
東京薬科大学薬学部卒業。ジェーピーエス製薬株式会社入社・退社後、サンプライズ株式会社設立。東京大学や慶應義塾大学など、国内の著名な大学機関と抗加齢に関する共同研究を行い、研究結果をもとにサンプライズ製品の開発を行う。
趣味は山登りとマラソン。74歳になるが、自称年齢は50歳。2017年6月、デナリ(マッキンリー)に登頂成功。好きな言葉は、「過去は変えられないが、未来は変えられる」。