2015年05月29日
エイジングケア
更年期をあなどるなかれ
こんにちは。
もうすぐ6月。今年も折り返しの月になりますね。
時が経つのは早いものです。
素敵な紫陽花で目の保養をしていただいたところで、
今回は、女性なら誰でも逃げ出したくなってしまう、更年期のお話をしようと思います。
というのも、先日、こんなお電話をいただいたのです。
「抜け毛もそうなんだけど、
最近、、、更年期なんでしょうね。色々と体調不良が重なって・・・。
そう!わたしもそう!という方、是非今回の記事は
正座して最後までお付き合いください。
筆者はサプリメントアドバイザーでもありますが、
メノポーズカウンセラーでもあります。
メノポーズって???
これぞ、更年期のことです。
先日、両資格の勉強会に参加してきました。
「NPO法人 更年期の加齢のヘルスケア」という団体主催の会です。
http://www.menopause-aging.org/
最新のサプリメント情報、アンチエイジング情報、
更年期障害に悩む患者様の症例、有効な対策など、
毎回とても興味深く聞いています。
参加されている方は、まさに更年期まっただ中、という方や
既にご経験を終えた方などが多くいらっしゃいます。
実は筆者は、最初に参加した頃は、正直、更年期のことを甘くみていました。
「ちょっとした体調不良でしょ?
だったら私は健康だし、そこそこ気を使った生活もしてるし、大丈夫♪」
今考えれば、おそろしいほど怖いもの知らずなわけですが。
え?そう?わたしもそう思ったけど・・・、というそこのあなた!!!
甘い!!!
皆さまのリアルなお話を聞いていたら、自分の愚かさに愕然とするはずです。
例えば、自分より一回り年下の子が、無防備に日焼けをしていたりすると
「そうよね、若いときには怖いもんなしよね♪(ニコッ)」と言う内心で
(ふっ。今に見てなさい。)と思いますよね?
それと同じです。
それでは、どんなに大変なことになるのか。
今日は、髪の毛のお話はお休みして、全ての女性がいつか経験する更年期について
少しお伝えしたいと思います。
女性は、50歳前後に生理が止まって閉経します。
普段、わたしたちの何気ない健康を支えている「女性ホルモン」
の分泌量が急激に減るため、様々な体調不良が起こります。
その体調不良が、日常生活に支障をもたらすレベルまでになると
それを更年期障害というのです。
どんな体調不良なのでしょうか???
それをお伝えするのに、よい例があります。
勉強会で毎回紹介される症例がありますので、簡略化してお伝えしますね。
驚かないで読んでください。全て、一人の患者さんのお話です。
<患者さん>
51歳 会社員 163cm 57kg 出産経験1人 50歳のときに閉経。
<症状>
・3年前くらいから動悸、不整脈がしばしば。
→内科を受診。不整脈の薬と降圧剤を服用スタート。
・1年前くらいからコレステロールが増加。
→コレステロールの薬をスタート。
・半年前から、首、手足、体幹などに湿疹が出やすくなる。
→皮膚科を受診。アレルギー薬、ビタミン剤の服用スタート。
・最近は頭がボーっとして考えがまとまらない、もの忘れ傾向がある。
→脳外科を受診。脳血流改善剤、酵素剤をスタート。
・仕事や病気のことで不安になり、眠りが悪い。
→睡眠剤をスタート。
・以上の合計で12種類の薬を服用しており、そのせいもあってか、胃もたれや胸やけもある。
いかがでしょう。1人の患者さんです。
それぞれ医者にかかられているのですから、
「ちょっとした体調不良。寝とけば治る。」といったレベルであるばずがありません。
また、この薬の量。びっくりしませんか?
この症例を紹介するドクターは
「こういう方、よくいらっしゃいます」とおっしゃるから、またビックリです。
先生いわく、
これらの症状は全て、更年期世代に生じやすい症状であり
臓器別の検査や治療によって経過がよくないのであれば
更年期の視点から対処法を考えると良い、とのこと。
さらに、更年期の視点にたった治療をすると、
症状のほとんどが一発で治ることがある、ともおっしゃっていました。
(もちろん、更年期によるものでない、なにかしらの臓器の異常の場合もあるので
それは注意、ともおっしゃいました)
体内に分泌される女性ホルモンは、スプーン1杯分と言われます。
ほんのちょっとの量なのに・・・!
更年期、この分泌量が急激に減ることによって
女性はこんなにたくさんの体調不良に悩まされる時期がくるのです。
反対に、女性ホルモンを味方につければ、
美容やアンチエイジング、健康維持に、強い力を発揮してくれるとも言えます。
今、まさに色々な症状に悩まれている方も、
これから更年期を迎える世代の方も、
正しい知識を身につけた上で
心の準備や、体のケアをしたり、
女性ホルモンを軽んじない生活習慣・考え方をするようにしましょう。
女性ホルモンを味方につけるための、日常のケア方法などは
また機会があるときにご紹介しようと思います。
それでは、また。