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2017年10月13日

エイジングケア

メキシコ人はハゲない!?その秘訣とは。

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『メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか』という本があることを知りました。死なないこともさることながら、ハゲないとはどういうことでしょう。

 

ハゲない、死なないための4つの宝

その主な内容は、薄毛の中年日本人料理人が、人生に疲れ果て首を吊ったものの、人間の言葉を話すネズミたちに助けられます。そして、人類を救う4つの宝を探しに、決死の思いで世界一自殺率の低い国メキシコを訪れるという物語です。

その4つの宝とは、メキシコ人が好む「トマト」、「トウガラシ」、「インゲン豆」そして「自分を信じる気持ち」。これらが「ハゲない、死なない」ための宝だとされています。

まず1つ目に、トマトにはフィトケミカルのリコピンが含まれ、抗酸化力があり若返り効果がある。2つ目のトウガラシは、含有成分のカプサイシンが痛覚を刺激し、それが脳に伝わって体内鎮痛用のエンドルフィンを分泌させる。そしてこれが逆に体に快感を与え、心のうつさえも和らげ、4つ目の「自分を信じる気持ち」にも繋がるとのこと。

3つ目のインゲン豆については、食物繊維の摂取に繋がり、それを多く摂るメキシコは自殺率が低いのだそうです。

食物繊維の摂取が少ない国は「便秘国家」となり、おしなべて自殺大国になると言います。食物繊維は腸内細菌のエサとなり、腸内細菌を増やしてNK細胞を活性化し、「生きる力」が増強される。結果的に「メキシコ人はハゲないし、死なない」というわけです。

 

IGF-1育毛サプリメントとの共通点

この本の内容は、「IGF-1育毛理論」をもとにした育毛サプリメントの原材料や効用のメカニズムに類似していて驚きです。まず原材料は「トウガラシ」と、インゲン豆と同じ豆類の「大豆イソフラボン」、そして「抗酸化力があり、食物繊維を豊富に含むキングアガリクス」だということ。

メカニズムは、トウガラシに含まれるカプサイシンと大豆イソフラボンが知覚神経を刺激し、若返りの因子IGF-1を増やします(キングアガリクスもIGF-1を増やします)。IGF-1が増えると、育毛効果だけでなく、NK細胞の活性化により免疫力が増強され、多くの健康効果とアンチエイジング効果が発揮されるというわけです。

     ▼人口10万人あたりの自殺者数

自殺者数比較(ブログ用)

実際、2012年度WHOの報告による世界の人口10万人あたりの自殺率では、日本とメキシコの間には大きな差があります(上表)。「ハゲない、死なない」ためにも、メキシコ人の食生活や考え方を参考に食物繊維、フィトケミカルを多く含む野菜や果物を多く摂りましょう!

更に私の考えでは、生きる力の発揮に「心のトキメク目標」を持つことも大切だと思っていますので、これも是非。

参考文献:『メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか』晶文社 明川哲也著

 


 

コラム筆者:元井益郎

薬学博士/薬剤師/NR・サプリメントアドバイザー/日本抗加齢医学会認定指導士。

東京薬科大学薬学部卒業。ジェーピーエス製薬株式会社入社・退社後、サンプライズ株式会社設立。東京大学や慶應義塾大学など、国内の著名な大学機関と抗加齢に関する共同研究を行い、研究結果をもとにサンプライズ製品の開発を行う。

趣味は山登りとマラソン。71歳になるが、自称年齢は53歳。2017年6月、デナリ(マッキンリー)に登頂成功。好きな言葉は、「過去は変えられないが、未来は変えられる」。

元井 益郎

薬学博士/社長

1分も走れないペンギン歩きから、世界7大陸最高峰を目指す70代に。

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