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2023年07月27日

エイジングケア

日本のスーパーフード・抹茶の力

骨密度や骨質の低下が問題となっている

私は、年間でいくつかのサプリメントの処方組みを依頼されます。

処方組みにおいて私が留意する点は、まずサプリメントの主目的に合致した素材を選び、次に、お客様の要望事項を問題がなければ取り入れます。その後で、「現在の日本人が不足しがちな栄養素は何か?」「それらの不足が続くと、将来の健康状態にどのような問題が発生することが予想されるか?」などといったことを考慮し、それに対応するものを影の処方として組み入れます。

具体例をお話しします。日本では高齢化が進み、平均寿命が長くなっていますが、寝たきりの人も増加しています。その主な原因の一つに、骨密度や骨質の低下があります。骨が弱くなり転倒すると、骨折し、状況によっては寝たきり状態となることに繋がるのです。特に女性は、50歳前後からそのリスクが高まります。

 

抹茶はまさにスーパーフード

以上のような問題に対して、私がサプリメントを処方する上でよく使うのが「抹茶」です。抹茶には数多くの栄養素が含まれています。栄養表示制度では、「豊富に含まれる」などと強調表示ができる、ビタミンやミネラルなどの21項目の栄養素が決められています。抹茶は、その強調表示可能な栄養素を18項目も含みます(※)。

その18項目の中には、抗酸化作用のあるビタミンA、C、E、ミネラルではマグネシウム、鉄、銅、亜鉛などがあり、抹茶はまさにスーパーフードといわれる食材といえます。その中でも特に私が注目するのが、大量に含まれる「ビタミンK」です。

骨を強化するために骨密度を上げるには、カルシウムの摂取だけでなくビタミンDとビタミンKも必要です。そんなことから私が処方するサプリメントには、カルシウムと、露地栽培アガリクスに含まれるビタミンD、そして抹茶に含まれるビタミンKを一つのユニットとし、影の処方として組み込んでいます。

メインの効用に加えて骨密度までが上がり、転倒から骨折に繋がらないようにとの思いが含まれています。骨折して寝たきりになれば、それはもう悲惨な結果を招きますので・・・。

ところで一日に何杯もコーヒーを飲まれる方に提案ですが、その内の一杯を「抹茶」に置き換えてみてはいかがでしょうか?そこから数多くの栄養素を補充できます。最近では、抹茶は海外でも人気が高く、「Green tea=Matcha」として世界中のカフェなどでも飲めるようになりました。

以上のように「抹茶」に対する評価は大きく上昇しており、まさに日本のスーパーフードといえるでしょう。

※出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)

元井 益郎

薬学博士/社長

1分も走れないペンギン歩きから、世界7大陸最高峰を目指す70代に。

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