2017年11月07日
ヘアケア
コラーゲンが減ると女性の髪は細い状態になるの?
女性はコラーゲンが減ると、髪が細い状態になるとされています
コラーゲンというと、肌によい成分というイメージがありますが、実は髪の成長にも深く関係しています。
頭皮は、表皮、真皮、皮下組織の3層で構成されていますが、真ん中の真皮の7%がコラーゲンでできています。
この真皮には髪を作ったり色素を与えたりする幹細胞のもととなる毛包や、毛乳頭などがあります。
コラーゲンが減少すると、毛包内の幹細胞が衰え、ヘアサイクルが乱れて、成長途中の短い髪が抜け落ちたり細い髪しか生えてこなくなったりしてしまうといわれています。
女性の髪のボリュームダウンは、コラーゲンの減少が要因という医科大の研究結果があります
女性の髪が細くなったり、ボリュームダウンしたりするのはコラーゲンの減少によるものだということが、東京医科歯科大学の研究で明らかになっています。
髪はコラーゲンが存在する真皮にある、毛包幹細胞で生成されています。
毛包幹細胞はコラーゲンにカバーされていますが、この細胞が髪を生成するための細胞分裂を行う際に、DNAにダメージを与えてしまうと言います。
年齢が若い頃は、そのダメージを自らの力で修復できますが、加齢と共に修復力は衰えるため、傷を治すためにある酵素が必要になってくるのです。
この修復のための酵素が、実は、毛包幹細胞をカバーしているコラーゲンを分解してしまうのです。
その結果、コラーゲンにカバーされなくなった毛包幹細胞は皮膚の表面へと移動し、毛穴がどんどん小さくなります。
そして、やがてフケや垢となって頭皮の表面から剥がれ落ち、消失してしまうということが研究により判明したのです。
実際に、50~70代の頭皮の毛穴は、20代の人に比べるとかなり小さくなってしまっており、コラーゲン量も減少していることがわかっています。
毛包幹細胞を保護しているのは、数種類のコラーゲンの中でも17型コラーゲンであるということもわかっています。
コラーゲンは加齢や紫外線などにより減少して女性の髪を細い状態にすると言われています
コラーゲンは体内に存在していますが、年齢と共に減っていきます。
20~25歳位からコラーゲンは減少し始め、40代で急激に減り、50代を迎える頃には20代の頃の7割にまで減少してしまうのです。
体内のコラーゲンは時間が経つと劣化するので、通常、古くなったコラーゲンは10~20年ごとに分解されて、新しいコラーゲンに作り替えられます。
しかし、加齢と共に新しいコラーゲンを作る力が衰えてくる上に、せっかく作られた新しいコラーゲンが分解されてしまいます。
新しいコラーゲンの量が減っていき、劣化した質の低い古いコラーゲンだけが蓄積され、髪の生成に悪影響を及ぼすというわけです。
さらに、強い紫外線はコラーゲンを破壊したり、コラーゲンを作りだす線維芽細胞にダメージを与えたりするため、コラーゲンの質の低下や減少を招くとされています。
また、コラーゲンは糖と結びつきやすい性質があるので、糖質の過剰摂取によりコラーゲンがどんどん糖と結合してコラーゲン自体が変性し、本来の役割を果たさなくなってしまうこともあります。
甘いものの食べ過ぎも、コラーゲン減少や劣化の原因となるのです。
女性の細い髪を太くするには、食品やサプリなどでコラーゲンを補充することが大事です
女性の髪を丈夫にするには、加齢と共に減ってしまうコラーゲンを摂取する必要があります。
コラーゲンは、食事から摂取しても意味がないとも言われていますが、実際にコラーゲンの摂取で肌の状態が良くなる事を確かめた試験結果があります。
コラーゲンは、主に手羽先や牛すじ、軟骨やレバーなどの肉や内臓、皮ありのサケや真あじの開き、ブリやいか、エビなどの魚介類や魚の皮や骨に多く含まれているので、食事ではこれらの食品を取り入れるようにしましょう。
ただし、1日のコラーゲン必要摂取量は5g~10gとかなり多いので、全てを食事で賄うのは難しいと言えます。
ですので、コラーゲンを含むサプリメントやドリンクなどを活用すると、効率よく摂取できます。
また、コラーゲンの吸収を高めるためにも一緒に摂取したい栄養素があります。
ほうれん草やキウイ、みかんなどに含まれるビタミンCはコラーゲンを安定させる作用があります。
さらに、必須アミノ酸のトリプトファンを含むご飯やパンなどの穀類や乳製品を摂取することで、コラーゲンの生成が促されるとされています。
(まとめ)コラーゲンが減ると女性の髪は細い状態になるの?
コラーゲンは頭部の表皮の下、髪を生成する毛包などが存在する真皮にあります。
そのため、コラーゲンが減ると毛包の働きが弱まり、髪が細くなるなど髪の成長に大きな影響を及ぼすとされています。
毛包幹細胞は、コラーゲンにカバーされています。
細胞分裂でDNAに傷がつくと、修復のために酵素が使われますが、この酵素がコラーゲンを壊し、毛包幹細胞を衰えさせ薄毛をもたらすことが研究より明らかになっています。
コラーゲンは加齢と共に減り、更に古いコラーゲンが分解されずに蓄積されるので髪の成長の妨げになるとされています。
更に紫外線や糖分の過剰摂取なども、コラーゲンの生成を阻害したり、量を減少させたりする要因と考えられています。
髪を太くしていくには、手羽先やブリなどのコラーゲンを多く含む食品を食事に取り入れることが大事でしょう。
また、サプリメントを活用したり、ビタミンCなどコラーゲンの吸収を助ける栄養素を一緒に摂る事などもおすすめです。