2017年11月11日
ヘアケア
女性の髪が細いのはタンパク質が不足しているせい?
女性の髪が細いのは、髪の主成分であるタンパク質不足が原因といわれています
髪の主成分はタンパク質です。
髪を作るタンパク質が不足すると、髪がスカスカになり、厚みを失い細くなってしまうとされています。
女性の細い髪を太くするには、食事やサプリメントなどで効率よくタンパク質を補うことが大事です。
また髪の一番外側でタンパク質を覆っているキューティクルを保護することが、タンパク質の流出を防ぐためには必要なことだといえます。
髪内部のタンパク質からなるコルテックスの量が減ると、髪が細い状態になります
髪は一番外側がキューティクル、中間部がコルテックス、一番中心がメデュラという3層構造になっています。
キューティクルは、硬いタンパク質から成る組織がうろこ状に平たく重なった状態になっています。
中間層のコルテックスは髪の約9割を占めています。
18種類のアミノ酸が結合してできた、ケラチンという細長い繊維状のタンパク質から成ります。
コルテックスには、髪の色を決めるメラニン色素も含まれています。
そして中心部のメデュラは柔らかいタンパク質でできていますが、外部の刺激を受けると空洞ができやすい性質があります。
このように髪は3層構造になっており、全てがタンパク質からできていますが、中でも髪の太さに影響があるのが、髪の大部分を占めるコルテックスです。
コルテックスの量が多いと髪は太くなりますが、少ないと髪が細くなります。
コルテックス内には脂質や水分なども存在していますが、やはり主成分はタンパク質です。
コルテックスの量が少なくなるのは、タンパク質量が大幅に不足しており、コルテックスを十分に生成することができないからだと言えます。
細い髪を太くするには、タンパク質の補給が大事です
髪の太さに影響するコルテックス量を増やして細い髪を太くするには、コルテックスの主成分であるタンパク質を補給することが効果的だと言われています。
そのためには、卵や鶏肉、イワシやサバなどの青魚、牛乳やチーズなどに含まれる動物性タンパク質、豆腐や納豆などの植物性タンパク質をバランスよく食事に取り入れることが大事です。
また、食べ物から摂取した良質なタンパク質を、髪の主成分であるケラチンへと変性させるのにビタミンやミネラルなどの栄養素も必要となります。
ビタミンの中でも、豚肉やうなぎ、マグロやバナナなどに含まれるビタミンB群や、ゴマやピーナッツなどに含まれ頭皮の血流を促すビタミンE、レバーやにんじんなどに含まれ頭皮を潤すビタミンAなどの摂取も大事でしょう。
また、髪の主成分ケラチンの生成を助ける、牡蠣やかぼちゃ、かたくちいわしなどに含まれる亜鉛や昆布などの海藻類に含まれるヨウ素などのミネラルも摂取しておきたい栄養素です。
しかし、髪を太くするために必要なタンパク質を始めとする栄養素を不足なく、毎日の食事から摂取するのは結構難しいものです。
忙しくて時間がない方などは、これらの栄養素がバランスよく配合されたサプリメントを活用するのもおすすめです。
細い髪を丈夫にするには、タンパク質を包むキューティクルの保護もポイントです
髪の外側のキューティクルは、MEA(18‐メチルエイコサン酸)という脂質で覆われています。
MEAは、パーマやカラーなどの薬液や紫外線に長時間さらされていることや、髪同士の摩擦などによっても容易に破壊されてしまう性質があります。
MEAが壊れるとキューティクルが剥がれやすくなり、中のコルテックスが髪の外へと流失するので、髪がやせ細る原因ともなるのです。
つまり、髪のやせ細りを防ぐにはタンパク質の流失を止める、すなわちキューティクルが剥がれないようなヘアケアや生活が大事ということになります。
頻繁なパーマやカラーは控えて、ある程度の間隔をあけて行いましょう。
もちろん、その後はキューティクルを補修するトリートメントできちんとケアすることが大切です。
さらに、長時間紫外線を浴びないよう、外出時は帽子や日傘で日よけをしたり、紫外線から髪を守るヘアスプレーを使ったりなどすると良いでしょう。
また、洗髪時やタオルドライの際は髪同士をできるだけ擦らないようにし、ドライヤー使用時は髪から20㎝程度離すなど毎日のヘアケアにも注意が必要です。
(まとめ)女性の髪が細いのはタンパク質が不足しているせい?
髪が細いと女性が感じたとき、髪を作るタンパク質が不足していることが原因になっている場合があります。
食事から摂取されたタンパク質が髪の元となりますので、普段の食事で足りない分はサプリメントなどで補うと効率的です。
髪は3層構造になっていて、中間部のコルテックスは髪の約9割をしめ、ほぼケラチンというタンパク質でできています。
コルテックスの量が減ると、髪の厚みがなくなり細くなる傾向にあります。
細く弱々しくなってしまった髪を太く、丈夫にするためには良質なタンパク質を含む食品の摂取が大事です。
また、ケラチナタンパク質の生成を助けるミネラルやビタミンなどの栄養素を含んだ食品も、バランスよく取り入れる必要があります。
髪内部のタンパク質層、コルテックスは外側のキューティクルがダメージを受けると外へ流出してしまいます。
キューティクルが剥がれないようにするには、紫外線対策や正しいヘアケアなどが大事です。