女性の髪が細いとツヤがなくなるって本当？

女性の髪が細い状態になると、ツヤも失われます

髪のツヤには、髪の外側のキューティクルが関係しています。

髪の外側の保護膜であるキューティクルがダメージによって剥がれてしまうと、その内側にある髪の主成分であるタンパク質が外へ流れ出します。

そうなると髪が徐々に細くなり、更に水分を保持する力が弱まるので水分量が減ってしまい、ツヤがなくなってしまうのです。

更に、髪の水分量が少なくなると、パサついたり、広がりやすくなったりしてしまいます。

細い髪がツヤ不足になるのは、日常生活に潜むヘアダメージが原因とされています

髪は3層構造になっており、真ん中には柔らかいタンパク質から成る細長いメデュラ、中間部はタンパク質や水分を蓄えた髪の9割を占めるコルテックス、その外側がキューティクルで保護されています。

キューティクルが剥がれてしまうと、コルテックスの水分やタンパク質が流れ出して、髪がやせ細りツヤを失います。

細い髪がツヤ不足になるのは、キューティクルの受けたダメージによるものなのです。

キューティクルが剥がれるのは、まず髪同士が擦れたり、強く引っ張られたりする乱雑なブラッシングが要因の一つとされています。

さらに、髪が濡れた状態ではキューティクルが最も傷みやすいため、洗髪後やプールへ入った後にドライヤーを使わずそのまま自然に乾燥させるのもキューティクルには良くありません。

また、キューティクルは高温にも弱く、破壊されやすいものなので、高温のヘアアイロンを頻繁に使用することや、ドライヤーの熱風の当てすぎなどもツヤを失う原因となります。

他にも、頻繁にパーマやカラーなどを行うのも、使用される薬液がキューティクルを傷つけ、コルテックスを流出させてしまうリスクが高く、髪が細くパサついてしまいがちになります。

細い髪を太くし、ツヤを出すには正しいヘアケアと保湿が重要です

細くパサついた髪にツヤを取り戻すためには、正しいヘアケアと保湿が重要なカギとなります。

洗髪前のブラッシングには、毛先の柔らかい豚毛などの獣毛ブラシを使い、引っ張らないように毛先から優しくとかします。

ぬるま湯でしっかり予洗いして髪や頭皮の汚れを落とし、シャンプーを泡立ててから指の腹で優しく頭皮を洗います。

使うシャンプーは、刺激の少ないアミノ酸系のものや、保湿成分がたっぷり含まれたものがおすすめです。

泡が残らないようにしっかりとすすいだら、トリートメントを髪につけ、熱めのお湯で絞ったホットタオルを頭に巻いて15分程置き馴染ませます。

トリートメントをすすいだ後、タオルで水滴を抑えるようにドライして、そのまま放置せずすぐにドライヤーで髪を乾かしましょう。

ドライヤーは頭皮や髪から20㎝位離して、根元までしっかり乾かしていきます。

最後に冷風を当てて髪と頭皮をクールダウンさせたら、保湿用の流さないトリートメントでコーティングしておくことをおすすめします。

髪に優しい生活習慣や食事も、髪に太さとツヤを取り戻すポイントとなります

細い髪を丈夫でツヤのある健康的な髪にするためには、ヘアケアで外側から働きかけるだけでなく、食事など身体の内側から働き掛けることも大事です。

睡眠中は、髪の成長を促すホルモンの分泌が盛んになり、丈夫な髪の育成を促してくれるので、1日7時間位はしっかり眠るようにしましょう。

肌触りの良い寝具を使い、部屋を薄暗くして温度や湿度にも気を付け、質の良い睡眠がとれるよう工夫すると良いです。

さらに、年中降り注いでいる紫外線はキューティクルにダメージを与えるので、外出時は日傘や帽子などでカバーしたり、髪専用のUVスプレーを使用したりして、きちんと対策を行いましょう。

食生活では、髪の主成分であるケラチナタンパク質の生成量を増やすためにも、元となる大豆製品や鶏肉、チーズなどの乳製品、青魚に含まれる良質なタンパク質の摂取に心がけましょう。

さらに、ケラチナタンパク質の生成を助ける牡蠣やかぼちゃなどに含まれる亜鉛や、海藻類に多いヨウ素などのミネラル、バナナや豚肉などに含まれるビタミンB群といったビタミンもバランスよく食事に取り入れるようにしましょう。

普段の生活の中では難しいという場合、不足した栄養素を補うために、サプリメントを活用するのも良いでしょう。

（まとめ）女性の髪が細いとツヤがなくなるって本当？