女性の細い髪を太くするには亜鉛が良いって本当？

亜鉛は女性の細い髪を太く、丈夫にするといわれています

亜鉛は細胞分裂を促して代謝を高め、皮膚を健康に保ったりホルモンの分泌を促したり、味覚を機能させるなど、人が生きていくためになくてはならないミネラルの一つです。

なかでも、毛髪に対しても優れた効果を発揮することはよく知られています。

髪の約8割を占める主成分が生成されるのを助けたり、抜け毛を防いだりといった重要な働きを担っているのです。

亜鉛には髪の生成を促し、抜け毛を招く酵素を抑制する作用があります

髪の毛は、約8割がケラチンというタンパク質で占められており、ケラチンは体内のタンパク質がアミノ酸に分解されて、再合成されることで生成されます。

亜鉛は、アミノ酸がケラチンになる際に再合成をスムーズに行えるようにサポートする働きがあるとされています。

いくらタンパク質を多量に摂取しても、体内で効率よく分解、再合成する働きが弱いとムダになってしまいます。

そういった意味でも、亜鉛は髪の生成や、細い髪を太く丈夫にするには欠かせない栄養素の一つだといえます。

さらに、亜鉛には細い髪や薄毛の原因ともされる5αリダクターゼという酵素の働きを抑える作用もあるとされています。

5αリダクターゼは、男性ホルモンテストステロンと結合すると、さらに強力な男性ホルモン、ジヒドロテストステロンを生成します。

ジヒドロテストステロンは、ヘアサイクルを乱れさせ細い髪しか生えなくしたり、抜け毛を誘発したりする作用があります。

女性でも加齢と共に女性ホルモンのバランスが崩れ、男性ホルモンが優位になりやすい人もいるので、薄毛のリスクも高まります。

しかし、亜鉛を摂取することで、ある程度防ぐ効果が期待できます。

亜鉛が含まれている食品を摂取することが女性の細い髪を太くするのに効果的といえます

亜鉛を摂取して女性の細い髪を太くするには、亜鉛を多く含む食品を把握し、食事に取り入れることが大事です。

1日摂取推奨量は、成人女性では約8mgとなっていますが、食事からの成人女性の平均摂取量は約7.2mgとやや不足している傾向にあります。

そのため、特に細い髪がお悩みの女性は意識して亜鉛を摂取する必要があるといえるでしょう。

亜鉛は主に動物性タンパク質の食品に含まれていますが、魚介類では牡蠣や煮干し、するめやカニ缶、うなぎなどに多いとされています。

また、肉類や乳製品では、ビーフジャーキーや豚レバー、牛肩肉、牛ひき肉に卵黄、パルメザンチーズ、プロセスチーズ、カマンベールチーズなどに亜鉛は多く含有されています。

豆類ではゴマやきなこ、油揚げや納豆などが挙げられます。

亜鉛の体内での吸収率を上げるには、ビタミンCを多く含むピーマン・ほうれん草・イチゴや、クエン酸を多く含むレモン・ライム・梅干しなども一緒に摂取するのがおすすめです。

一方で、コーヒーは亜鉛の吸収を妨げる作用があるので、亜鉛を含む食品を摂取する前後2時間はコーヒーの飲用は控えましょう。

亜鉛以外にもビタミンやミネラルなどの摂取も大事です

女性の細い髪を丈夫にするには、亜鉛以外に摂取しておきたい栄養素があります。

まず髪の毛の主成分、ケラチンの元となる良質なタンパク質が挙げられます。

なかでも、シスチンやメチオニンなどはケラチン生成には欠かせないアミノ酸であるため、含有量が多い豚肉や鶏肉、マグロなどを食事に取り入れましょう。

さらに、ミネラルでは亜鉛の他にヨウ素の摂取がおすすめです。

ヨウ素は代謝を促す甲状腺ホルモンの作用を正常化させると言われており、髪を作る毛母細胞の活性化につながります。

ひじきやわかめなどの海藻類に多く含まれます。

また、ビタミン類も細い髪を太くし、ハリやコシをもたらす効果が期待できる栄養素の一つです。

なかでも細胞の酸化を防ぐビタミンAはにんじんやうなぎ、レバーなどに、細胞の代謝を促すビタミンB群は豚肉やしじみ、あさりやサバなどに多く含まれます。

頭皮の血行を促すビタミンEは、ゴマやかぼちゃ、サーモンや植物油などに多く含有しています。

他にも髪の毛の衰えを防ぐと言われるアントシアニンはブルーベリーや黒豆、ぶどうなどに、リコピンはトマトに多く含まれ、丈夫な美髪作りに欠かせない栄養素とされているため、食事に取り入れましょう。

また、不足しがちな栄養素は育毛サプリメントでも補えるため、活用してみましょう。

（まとめ）女性の細い髪を太くするには亜鉛が良いって本当？