2017年11月25日
ヘアケア
女性の細い髪は食べ物で太くなる?
食べ物は女性の細い髪を太くするサポートをしてくれるといえます
食べ物から摂取された栄養分は、体内に吸収されて血液にのって頭皮に運ばれ、毛母細胞が髪を生成する際に用いられています。
そのため、必要な栄養分を摂取できていないと髪が細くなってしまう事があります。
ただし、髪が細くなるのはストレスや間違ったヘアケアなど栄養不足以外にも要因があるといえるため、食べ物だけに気を付けていれば女性の髪が太くなるというわけではありません。
それでも、髪に必要な栄養素をバランスよく摂取することは、細い髪を太くするために、必要不可欠なことです。
女性の細い髪に必要なのはタンパク質とビタミン、ミネラルの3大栄養素です
女性の細い髪を丈夫にするには、まず良質なタンパク質が必要となります。
髪の主成分となるケラチンは、食べ物から摂取されたアミノ酸が体内で再合成され、形成されるタンパク質の一種だからです。
さらに、ミネラルのなかでも亜鉛とヨウ素は、特に髪の生成や抜け毛予防に効果的だとされています。
亜鉛は、アミノ酸がケラチンに再合成される際のサポート的な役割や、抜け毛を誘発する5αリダクターゼという酵素を抑制する作用があります。
一方ヨウ素は髪を作る毛母細胞の代謝を促す、甲状腺ホルモンのバランスを整える作用があると言われています。
そして、ビタミン類も頭皮を健やかな状態に保つ働きや、髪の成長を促す働きを担っています。
なかでも、ビタミンAは毛母細胞の酸化を防いで、活性化を促す作用、ビタミンB群は毛母細胞の代謝を高める作用、ビタミンEは頭皮の血流を促して毛母細胞に栄養を行き届かせる作用がそれぞれあるとされています。
他にも様々な栄養素が頭皮を活性化し、髪の成長を促すサポートをしていますが、特にタンパク質とミネラル、ビタミンの3大栄養素はバランスよく意識的に摂取する必要があります。
髪を太く丈夫にする食べ物を効率よく摂取しましょう
女性の細い髪を太く、健康的にするには3つの栄養素が特に重要なので、次はどんな食品に含まれているかを把握しましょう。
まずケラチンの元となるのは18種類のアミノ酸で、その中でも特に必要とされるのがシスチンとメチオニンの2つです。
シスチンは体内でも生成可能な非必須アミノ酸ですが、メチオニンは体内では生成できない必須アミノ酸であり、メチオニンからシスチンが作られるので食事からの摂取が必要です。
メチオニンが多い食品は、豚肉や鶏肉、マグロや無調整タイプの豆乳などです。
さらに、亜鉛というと牡蠣が有名ですが、他にも煮干しやするめ、肉類ならビーフジャーキーや牛ひき肉、豚レバー、卵黄やチーズ、大豆製品やゴマなどに多く含まれています。
ヨウ素は、ひじきやわかめなどの海藻類を始め、アジやイワシなどの魚に多く含有されています。
また、ビタミンAは、にんじんやかぼちゃなどの緑黄色野菜やうなぎ、レバーなど、ビタミンB群は豚肉やマグロ、サバやうなぎ、しじみやあさり、まいたけなど、ビタミンEはサーモンやかぼちゃ、アーモンドなどにそれぞれ多く含まれます。
栄養素は、特定のものだけを集中して摂っても力が発揮されませんので、幅広いものをバランスよく摂取する必要があります。
なかなか必要な栄養素をバランスよく摂取できないという場合は、育毛サプリメントを活用するのも効率的です。
抜け毛を増やし髪を細くしてしまう食べ物は控えたほうがよいといえます
細い髪を増やしたり抜け毛を誘発したりする、髪や頭皮には良くないとされる食べ物もあるため知っておきましょう。
まず、脂肪分の多い肉類やバター、チーズなどの動物性脂肪を含んだ食べ物の食べ過ぎは、皮脂の過剰摂取を招き、毛穴が詰まったり血流が滞ったりする原因となります。
さらに、カレーやキムチなどの刺激物やお菓子など糖分の多い食べ物も、食べ過ぎると皮脂の過剰摂取を招いてしまう恐れがあります。
他にも、漬物など塩分の多い食べ物も摂りすぎると高血圧や腎臓機能低下を起こす可能性があり、発毛環境を悪くしてしまうので気を付けたほうがよいでしょう。
また、アルコールは血流を良くする作用がありますが、飲みすぎると肝臓に負担がかかり、髪を作るための栄養がアルコールの分解に使われてしまうため注意しましょう。
(まとめ)女性の細い髪は食べ物で太くなる?
食べ物により体内に吸収された栄養素は、頭皮に運ばれて髪の生成に使われます。
髪が細くなる原因は栄養不足だけではないため、食べ物だけで薄毛が治るわけではありません。
髪の成長には必要不可欠なものとして捉えましょう。
細い髪を丈夫にするには、髪の主成分ケラチンを作るタンパク質が必要です。
更にケラチンの生成を助けるミネラルや、頭皮の環境を整えるビタミンなどの栄養素も摂取しておくべきです。
髪の主成分ケラチンの再合成には、特に2つのアミノ酸が必要ですが、1つは体内で生成されないので食事からの摂取が必要不可欠となります。
他にもミネラルやビタミンなどの栄養素を含んだ食品の摂取も工夫してみましょう。
脂肪分や糖分が多い食べ物、刺激物などの摂りすぎは、皮脂の過剰分泌を招き抜け毛や細い髪を増やす要因となるため、注意しましょう。
他にも塩分やアルコールの摂りすぎも頭皮に良くないため控えめにしましょう。