MENU

2017年12月17日

ヘアケア

気になる女性の襟足の薄毛、原因は?

頭皮環境悪化や抜毛症・牽引性脱毛症、円形脱毛症が主な原因


薄毛というと、頭頂部やおでこの生え際を気にすることが多いですが、意外にも襟足の薄毛に悩む女性も多いのです。

男性ホルモンを原因とする脱毛や薄毛は、女性でも発症することがありますが、男性ホルモンの影響を受けやすいのは、頭頂部や前頭部。

女性の場合、男性ホルモンが原因で薄毛の症状が引き起こされている可能性は低いといえます。

では女性が悩む襟足の薄毛は、いったい何が原因となっているのでしょうか。

原因は、「頭皮環境悪化」、「抜毛症」、「円形脱毛症」などだと考えられます。

「頭皮環境悪化」が原因の場合、頭皮環境を乱している原因を探って、頭皮環境を整えてあげましょう。

頭皮環境が悪化すると、毛穴が詰まることによって炎症を起こし、脱毛してしまいます。

そのことが原因で薄毛になっている場合があります。

「抜毛症」、あるいは「牽引性脱毛症」が原因の場合、物理的に髪の毛が引っ張られてしまうことによって薄毛になっていると考えられます。

そして突然、髪が抜けだした場合や、薄毛部分の境目が比較的はっきりしている場合は「円形脱毛症」かもしれません。

円形脱毛症が疑われる場合は、早めに皮膚科などを受診して医師に相談しましょう。

頭皮環境が悪化する理由

頭皮環境が悪化すると、毛穴がふさがれて頭皮が炎症を起こし、脱毛します。

この場合の頭皮環境悪化の理由には、2通り考えられます。

  • 外的要因によるダメージ
  • 毛穴がふさがれることが原因の脂漏性脱毛症やひこう性脱毛症
外的要因によるダメージ


外的要因によるダメージとは、カラーやブリーチ剤、紫外線による頭皮ダメージのことです。

このダメージが直接、薄毛に影響するわけではありません。

ダメージが蓄積されることで、頭皮が炎症を起こしたり、フケが大量に発生したりする原因になりえるのです。

その結果、次に説明する「脂漏性脱毛症」や「ひこう[粃糠]性脱毛症」を発症してしまうリスクが高まります。

また、1日2回以上のシャンプーなどによるケアのしすぎや、無理なダイエット、ストレスなどにより、頭皮環境が悪化しているかもしれません。

洗浄力がマイルドなアミノ酸系や弱酸性石けん系、ベタイン系のシャンプーに変えてみるのもよいでしょう。

日常的なストレスを溜め込まず、食生活も、ミネラル・ビタミンを意識して摂取することなどをこころがけましょう。

毛穴がふさがれることが原因の脂漏性脱毛症やひこう性脱毛症

脂漏性脱毛症とは、皮脂が過剰に分泌することで毛穴がふさがれてしまい、炎症を起こして毛が抜けてしまう脱毛症のことです。

詳しくは明らかになっていませんが、遺伝的要因・生活習慣・ストレスなど多くの要因が重なって発症すると考えられています。

ひこう性脱毛症とは、かさぶた状のフケが大量に発生し、毛穴をふさぎ、炎症を起こす脱毛症です。

もともとの体質としてアレルギーがある方やアトピー性皮膚炎の方、フケの出やすい乾燥肌の方は、ひこう性脱毛症になりやすいといわれています。

「脂漏性脱毛症」と「ひこう性脱毛症」のどちらの場合も、まず毛穴の炎症を落ち着かせることを最優先にしましょう。

薄毛が気になるからと育毛剤を使用すると、さらに炎症を悪化させることになりかねません。

皮膚科など専門医療機関にて適切な診断、治療を受けましょう。

抜毛症や牽引性脱毛症の可能性も

抜毛症、牽引性脱毛症とは、物理的に髪が引き抜かれたり、引っ張られたりすることによって発症する脱毛症です。

  • 抜毛症
  • 牽引性脱毛症
自分で毛を抜いてしまう抜毛症

抜毛症は、毛や毛穴の病気ではなく、自分で自分の眉毛や髪の毛などを抜いてしまうことによって脱毛状態になるものです。

特に利き手側の毛を抜くことが多く、健康な毛を抜くので脱毛部分に切れ毛があったり、頭皮が傷つき赤くなったりすることもあります。

毛を抜くことをやめたいと思っていてもやめられない場合は、抜毛症の可能性があります。

ストレスや不安、退屈を感じたときに抜毛をしてしまったり、特別なきっかけもなく抜毛が習慣化してしまったりと抜毛症を発症する理由はさまざま。

何度も繰り返すことによって毛根周辺の細胞が死滅すると、毛が生えてこなくなることもあります。

そのような状態になる前に、毛を抜いてしまう「クセ」をやめるしかありません。

まずは無意識に抜いてしまうことを止めることが大切です。

抜いた状況や気持ち、時間、本数などを記録することで、抜毛症を認識することからスタートしましょう。

言いにくいかもしれませんが、家族や親しい友人に話して、注意してもらうことも改善につながるかもしれません。

このクセは強い反復性があるため、自分でやめられない場合は精神科や心療内科で医師に相談しましょう。

長時間強く髪を引っ張ることで起こる牽引性脱毛症

牽引性脱毛症とは、髪の毛を引っ張るというストレスが原因で起こる脱毛症です。

髪が引っ張られていた生え際や分け目の毛が細く、切れやすくなり、部分的に薄毛になってしまいます。

いつも同じ位置で強く引っ張って結ぶポニーテールやエクステが原因となることが多いようです。

結ぶ位置を変えたり分け目を変えたりして、負担のかかる位置を変えるようにしましょう。

円形脱毛症も考えられる原因です

円形脱毛症とは、円形状または楕円形状に、突然、毛が抜け落ちてしまう脱毛症です。

薄毛は、症状進行の途中かもしれません。

突然脱毛が始まったとか、脱毛している部分としていない部分が比較的はっきりしているなどといった初期症状が見られます。

またアトピー性皮膚炎などのアトピー性疾患をお持ちの方に起こりやすいといわれています。

円形脱毛症発症の原因は、免疫機能の異常だという説が有力なようです。

円形脱毛症の疑いがある場合は、早めに皮膚科など医師の治療を受けましょう。

(まとめ)気になる女性の襟足の薄毛、原因は?

1. 頭皮環境悪化や抜毛症・牽引性脱毛症、円形脱毛症が主な原因

頭皮環境が悪化すると毛穴が詰まることによって炎症を起こし、脱毛。

それが薄毛の原因となります。

また、自分の毛を抜いてしまうクセや、強く髪を引っ張るポニーテールなどのヘアスタイルによっても薄毛を招いてしまいます。

そして、突然、一部分がごっそり抜けたという場合には円形脱毛症を疑ってみてもいいかもしれません。

2. 頭皮環境が悪化する理由

頭皮環境が悪化してしまう原因として、シャンプーの仕方や、無理なダイエット、ストレスなどが考えられます。

シャンプーは1日1回にして、洗浄力がマイルドなシャンプーに変えてみるなど、頭皮を刺激しすぎないようにしましょう。

ストレスをうまく発散して、バランスのよい食生活を送ることが、頭皮環境改善につながります。

3. 抜毛症や牽引性脱毛症の可能性も

長期間強い力が毛穴にかかると、毛根の細胞が死滅し、毛が生えてこなくなることも。

自分で自分の髪の毛を引き抜いてしまう抜毛症は、時間がかかりますが少しずつ克服しましょう。

牽引性脱毛症を防ぐために、ときどき分け目やヘアスタイルを変えてみましょう。

4. 円形脱毛症も考えられる原因です

髪の毛の一部分がごっそりと突然抜けてしまったという場合は、円形脱毛症かもしれません。

自己免疫機能の異常が原因といわれていますが、なぜ異常が発生するかは明らかになっていません。

円形脱毛症が疑われる場合は、皮膚科など専門の医師の治療を受けましょう。

サンプライズ

コラム編集部

美ルート公式コラム編集部による記事です。

\ この記事をシェア /

pagetop