MENU

2017年12月21日

ヘアケア

出産を経験した女性が悩む、薄毛の原因とは?

女性ホルモンの急激な変化により産後一定期間、抜け毛が多く


女性が出産後に抜け毛が多くなるのは、女性ホルモンの変化が大きな原因です。

女性ホルモンとは、エストロゲンとプロゲステロンという2種類のホルモンの総称です。

女性の体は、この2種類のホルモンによって大きくコントロールされており、妊娠・出産を可能にしています。

なかでもエストロゲンは髪の毛の成長期を維持する作用があり、特に妊娠後期には、女性ホルモンの分泌が増え、エストロゲンの作用によって抜け毛が通常より抑えられています。

ですが、出産の時期をむかえると、女性ホルモンは減少します。

女性ホルモンは、妊娠前の通常の分泌量よりも少なくなるのです。

妊娠中に髪の毛の成長期を維持していたエストロゲンが減少しますから、妊娠している期間に本来抜けるはずだった髪の毛が、出産後3ヵ月くらいから次第に抜け始めます。

これが出産後に抜け毛が多くなる原因です。

髪の毛が抜け落ちたあとの毛根も、数ヵ月でまた成長期をむかえますので、産後半年ほどで抜け毛は落ち着くはずです。

逆にいえば1年以上抜け毛が気になるようであれば、他の原因を考えた方がよいでしょう。

ストレスも薄毛の原因のひとつ

産後は、赤ちゃん中心の生活が待っています。

夜泣きや数時間おきの授乳で、なかなかまとまった睡眠がとれないですし、赤ちゃんを前にすると小さなことで心配してしまうこともあります。

出産後の女性は精神的にも肉体的にもストレスを抱えてしまいやすいのです。

ストレスを受けると、自律神経が乱れ、交感神経が優位な状態になります。

体は緊張状態となり、血管が収縮し、血行不良になるのです。

血行不良になると、頭皮や毛髪に運ばれる栄養が不足し、抜け毛や薄毛の原因になってしまいます。

ストレスとは、心や体がなんらかの刺激を受けることです。

そういう意味ではうれしいこともイライラすることもストレスなのです。

ストレスの原因をなくすことはできませんが、たまにはストレスのない「何の変化も起こらない状態」になることも必要です。

リフレッシュできる時間をもつことが、抜け毛予防にもなります。

髪の毛の成長には、亜鉛が不可欠


産後は、すぐに妊娠前の体に戻るわけではありません。

すぐに元の体に戻したくてダイエットをする女性も多いのではないでしょうか。

出産直後の体は、体力や免疫力がまだ正常に戻ってはいませんから、食事を抜くことは大変危険です。

タンパク質、ビタミン、ミネラルをバランスよくとれる食事を心がけましょう。

特に亜鉛というミネラルは髪の毛の成長に必要で、摂取することで抜け毛や薄毛の予防にもなります。

亜鉛は、ストレスを感じると大量に消費されます。

育児はストレスを強く受けますので、亜鉛が不足しているかもしれません。

亜鉛が不足すると、髪の毛に必要なタンパク質を合成できず、抜け毛が増えることもあります。

亜鉛は、肉、魚介、大豆製品、特に牡蠣や豚レバーに多く含まれています。

産後のダイエットはバランスのよい食事を心がけることから始め、運動は体調を見ながら、産褥体操などのストレッチから始めましょう。

イソフラボンの効果に期待

大豆食品に含まれる「イソフラボン」という成分は、赤ワインで知られるポリフェノールの一種です。

大豆のなかに0.2~0.4%しか含まれていない貴重な成分です。

女性ホルモンの「エストロゲン」と似た作用があり、抜け毛の予防効果が期待されています。

女性は更年期にエストロゲンが減少しますが、更年期のホットフラッシュ(ほてりやのぼせ)の症状は、欧米に比べて日本人女性が少なく、日本人が毎日、大豆食品を食べているからではないかといわれています。

それでも近年は食の欧米化がすすんだことで、日本人のイソフラボン摂取量はとても低くなっています。

摂取量の目安は1日50 mgほどです。

納豆2パック、豆腐1丁でイソフラボン約70 mgが摂取できます。

毎日の食事に比較的取り入れやすいので、意識して取り入れましょう。

(まとめ)出産を経験した女性が悩む、薄毛の原因とは?

1. 女性ホルモンの急激な変化により産後一定期間、抜け毛が多く

女性ホルモンのひとつであるエストロゲンは、髪の毛の成長期を維持する作用をもっています。

エストロゲンは妊娠中に増加しつづけ、出産時期に減少します。

成長期が保たれていた髪の毛がそれにより一気に抜け落ちることが、出産後の薄毛の原因と考えられます。

2.ストレスも薄毛の原因のひとつ

ストレスを受けると自律神経の乱れにより血行不良におちいります。

血行不良になると必要な栄養が頭皮まで届かず、薄毛の原因になります。

産後、女性は生活が一変することで強くストレスを受けます。

上手にリフレッシュすることが薄毛予防につながります。

3.髪の毛の成長には、亜鉛が不可欠

亜鉛というミネラルは、ストレスを受けると大量に消費されてしまいます。

亜鉛が不足すると、髪の毛のタンパク質を合成することができません。

亜鉛を摂取するように心がけ、バランスのよい食事をとるようにしましょう。

4.イソフラボンの効果に期待

イソフラボンは、大豆食品に多く含まれるポリフェノールの一種です。

女性ホルモンのエストロゲンに似た作用があることがわかっており、抜け毛予防の効果も期待されています。

毎日の食事に大豆食品を取り入れて、イソフラボンを摂取しましょう。

サンプライズ

コラム編集部

美ルート公式コラム編集部による記事です。

\ この記事をシェア /

pagetop