MENU

2017年12月23日

ヘアケア

女性の前頭が薄毛の原因、男性と同じなの?

前頭の薄毛は、女性と男性では原因が違うことが多いです


男性に多い、生え際がM字状に後退してきたという薄毛の悩み。

女性も、おでこが広くなってきたなど前頭の薄毛の悩みは少なくありません。

しかし、女性の薄毛の原因は、男性の薄毛であるAGA(男性型脱毛症)の原因とは異なることがあります。

AGAは、生え際の後退や頭頂部の脱毛から薄毛が進行します。

AGAに対して、女性男性型脱毛症は区別されてFAGAといいます。

FAGAの場合は、M字に生え際が後退するということはあまりありません。

全体的に髪の毛のハリやコシが落ちていき、髪の毛が細くなることで、髪の密度が低くなり頭皮が透けて見えるようになっていきます。

前髪や分け目は薄毛が目につきやすいので、薄毛に気づくことが多い部分ですが、AGAとは異なり前頭だけ薄毛になることは少なく、全体的に薄毛になっていくのです。

FAGAの場合、男性の薄毛の対策をまねてもあまり効果を期待できません。

他に、同じヘアスタイルを長期間続けているために前頭が薄毛になってしまっている可能性も考えられます。

AGA(男性型脱毛症)とFAGA(女性男性型脱毛症)は似て非なるもの

AGAは、男性ホルモンの影響で脱毛するもので、女性にも発症することもあります。

AGAは、男性ホルモン(テストステロン)が毛根に入り込んで変性し、それが髪の毛を作り出す毛母細胞へ侵入して発毛を妨げてしまうというもの。

女性の体にも、男性ホルモンは存在しており、テストステロンが変性して発毛を妨げるメカニズムは同じです。

しかし、AGAとFAGAの症状は違うのには、女性ホルモンが関係しています。

女性ホルモンのエストロゲンには、髪の毛を育てるという作用があります。

女性の血中テストステロン値は男性の20分の1ほど。

しかもエストロゲンは、髪の毛の寿命を長くするという作用があり、テストステロンの影響を受けた抜け毛があってもゆっくりと進行するため、気にならないのです。

ただ、30代後半頃からエストロゲンの分泌量は徐々に減少していきます。

すると男性ホルモンの影響を受けやすくなり、女性でもAGAを発症してしまうことがあります。

FAGA(女性男性型脱毛症)には治療薬がない


男性のAGAの場合は、フィナステリドという薬を服用することで、テストステロンの変性を抑制する効果が期待できます。

しかし女性には治療効果がなく、副作用があるため、この薬を服用できません。

フィナステリドを粉末にしたものを吸い込んだりしないように注意が必要です。

特に妊娠中は、フィナステリドに触れただけでも胎児に重篤な影響を及ぼす可能性があると言われています。

さて、女性のFAGAはどのように対策すればよいのでしょうか。

FAGAは、女性ホルモンであるエストロゲンの減少が主な原因です。

ですので、ホルモンバランスを整えることが大切です。

ホルモンバランスが崩れる原因は人によって違いますが、睡眠不足、ストレス、食生活の乱れ、運動不足が主な原因です。

髪の毛を成長させるための成長ホルモンは、眠り始めの90分間に特に分泌されるといわれています。

この90分間は深い眠りにつけるよう、寝る前のテレビやスマホ、アルコールやカフェインなどは避けましょう。

ヘアスタイルは変化をつけて

前頭の薄毛の原因で、女性に多いのが「牽引性脱毛症」です。

長時間、そして長期間、強く引っ張るヘアスタイルにしていると、頭皮や毛根に負担がかかり、脱毛してしまうというものです。

おだんごやポニーテール、ヘア・エクステンションも強く引っ張るので、脱毛してしまうことがあります。

また、前頭の分け目部分の薄毛が気になっている方は、常に同じ分け目にしていませんか。

ずっと同じ分け目にしていると、その部分だけがずっと紫外線や外気にさらされています。

同じ分け目の頭皮に負担がかかって薄毛になってしまうこともあります。

早い段階で対策をしないと、毛根の細胞が死んでしまい、髪の毛が生えてこなくなる可能性もあります。

たまには分け目を変えてみたり、髪をまとめるときも位置を変えてみたりして、違うヘアスタイルを楽しみましょう。

(まとめ)女性の前頭が薄毛の原因、男性と同じなの?

1. 前頭の薄毛は、女性と男性では原因が違うことが多いです

男性の場合、生え際がM字状に後退してくることが多くあります。

女性が前頭の薄毛に悩むのは、男性が薄毛の場合と異なります。

男性の薄毛対策をまねてもあまり効果を期待できません。

同じヘアスタイルを続けていることによって前頭が薄毛になってしまうこともあります。

2. AGA(男性型脱毛症)とFAGA(女性男性型脱毛症)は似て非なるもの

AGAは、男性ホルモンのテストステロンの影響を受けて薄毛になるものです。

FAGAは、女性ホルモンのエストロゲンの減少により起こるものです。

30代頃から徐々にエストロゲンは減っていきます。

薄毛は部分的ではなく全体的に、ゆっくりと進行します。

3. FAGA(女性男性型脱毛症)には治療薬がない

FAGAには、治療薬がいまのところありません。

AGAにはフィナステリドという治療薬がありますが、女性はそれを服用することができませんし、効果もありません。

FAGAはエストロゲンの減少が主な原因ですので、ホルモンバランスを整えることが大切です。

4. ヘアスタイルは変化をつけて

女性の前頭が薄毛である原因で、一番多いのが「牽引性脱毛症」だといわれています。

長時間にわたって毛根に負担がかかってしまうヘアスタイルを続けることによって発症します。

分け目やヘアスタイルに変化をつけることによって予防しましょう。

サンプライズ

コラム編集部

美ルート公式コラム編集部による記事です。

\ この記事をシェア /

pagetop