2018年01月01日
ヘアケア
女性の薄毛はアルコールが原因って本当ですか?
過度なアルコール摂取は薄毛の原因の1つです
薄毛は、遺伝や体質など個人差があるものです。
しかし、多量のアルコール摂取は、薄毛の進行を早めてしまう原因の1つであるといわれています。
過度な飲酒習慣は、生活を乱す大きな原因にもなります。
飲酒による睡眠不足は、髪の代謝を活発にする成長ホルモンの分泌を低下させます。
また、体内でアルコールを分解する機能を担う肝臓は、毛髪を生成するタンパク質を作る臓器でもあります。
そのため、多量のアルコールを摂取すると、髪に必要なタンパク質が生成されず髪の栄養が不足していきます。
しかも、肝臓で分解されたアルコールからは、アセトアルデヒドという毒性の物質が発生します。
アセトアルデヒドは、薄毛の原因となる男性ホルモンの一種、ジヒドロテストステロンの分泌を増やす働きを持ちます。
髪が薄くなっていく原因はアルコールだけではありませんが、過剰な飲酒が健康な毛髪を損なうこともあると考えられています。
お酒を飲む習慣がある人は、薄毛になりやすいという意識を持つことが大切です。
アルコールによる生活習慣の乱れは薄毛につながります
夜遅くまでの過度な飲酒は、生活習慣を乱してしまい、髪だけでなく健康を害することにもつながります。
特に、ホルモンバランスが崩れてしまうと女性特有の美しい髪質のキープが難しくなるといわれています。
- 睡眠不足
頭皮は眠っているときに分泌される成長ホルモンにより新しい細胞に生まれ変わり、育毛が進みます。
しかし、アルコールを分解するときに発生するアセトアルデヒドは、深い眠りを妨げる作用があるため、結果的に成長ホルモンの分泌を低下させます。
また、眠りにつく時間が遅くなることで細胞が活性化せず、育毛を妨げます。
深夜11時から2時頃の間に起きていると、成長ホルモンの分泌が低下し、髪や肌などの代謝が悪くなり髪が薄くなる傾向があるといわれています。
- 栄養バランスの悪い食事
お酒の席では、つい、揚げ物や味付けの濃い食べ物を選びがちです。
すると糖質や脂質中心の食事になりがちで、その結果、髪の成長に必要な栄養素が不足していきます。
肝臓でアルコールを分解するためには、タンパク質とビタミンが必要とされます。
しかし、タンパク質とビタミンは、髪の生成にも必要不可欠な栄養素であるため、アルコールの分解のために消費しきってしまうと髪に充分な栄養が行き渡らなくなるのです。
お酒の席の食事は、必要とされる栄養素が不足しないよう、バランス良く食べることが重要です。
体内で分解されない過度なアルコールに注意
アルコール成分は、肝臓でアセトアルデヒドという有害物質に分解され、その後さらに無害な酢酸に分解されて体外に排出されていきます。
しかし、多量のアルコール摂取により肝臓の限界を超えてしまうと、アセトアルデヒドが分解されなくなり有毒成分が体内を巡ってしまいます。
適量のアルコール量であれば肝臓で分解されて体の外に排出されるアセトアルデヒドですが、多量のアルコールを摂取した場合、分解が間に合わず、増加していきます。
有毒なアセトアルデヒドが排出されないままでいると、男性の薄毛の原因となる男性ホルモンの一種、ジヒドロテストステロン(DHT)を増加させてしまいます。
その結果、髪の毛の成長を促す女性ホルモンであるエストロゲンが減少し、ホルモンバランスが崩れてしまうのです。
すると、髪が細くなったりハリやコシがなくなったりして女性でも薄毛が進行していきます。
深刻な場合は、びまん性脱毛症など髪が抜けていく症状を引き起こすこともあるので注意が必要です。
禁酒すれば薄毛を防げるわけではありません
「アルコールは髪が薄くなる」と簡単に考え、無理やり禁酒をする方もいます。
しかしながら、アルコールは薄毛の原因の1つであり、禁酒したからといって必ずしも薄毛の進行がストップするわけではないのです。
アルコールが髪に与える影響を考えると、確かに飲酒を控えた方が薄毛の予防につながります。
ですが、飲酒の習慣がある人が、急に禁酒すると、アルコールを我慢することでイライラしてしまいストレスを感じるようになっていきます。
強いストレスは、体の代謝を低下させるため、髪の成長を促す女性ホルモンの分泌量が減ったり、頭皮を硬化させたりと悪影響を与える場合があります。
また、アルコールやストレスといった原因以外にも、遺伝や更年期障害、喫煙、生活習慣の乱れなど、さまざまな事柄が薄毛を引き起こすといわれています。
そのため、禁酒をしたからといって薄毛の進行が簡単にストップするというわけでもないのです。
適量のアルコールにより血行が良くなり、リラックスして深い睡眠を得ることも可能かもしれません。
お酒を飲むときは、体に負担をかけないアルコール量を意識することが大切です。
(まとめ)女性の薄毛はアルコールが原因って本当ですか?
薄毛は、遺伝や体質など個人差があるものです。
髪が薄くなる原因はアルコールの摂取だけではありませんが、過剰な飲酒は、ホルモンのバランスを崩し、健康な毛髪を損なうこともあると考えられています。
夜遅くまでの過度な飲酒は、生活習慣を乱し、髪に悪影響を及ぼします。
睡眠不足や栄養バランスの悪い食事は、頭皮や毛髪の代謝を低下させ、美しい髪質のキープを難しくするといわれています。
多量のアルコールを摂取した場合、分解が間に合わなくなり、体内で有毒物質アセトアルデヒドが増加します。
アセトアルデヒドは、薄毛に影響する男性ホルモンの一種を増加させてしまう作用があり、女性でも、薄毛が進行していきます。
禁酒をしたからといって薄毛の進行が簡単にストップするわけではありません。
適量のアルコールにより血行が良くなり、リラックスして深い睡眠を得ることも可能かもしれません。
体に負担をかけないアルコール量を意識しましょう。