2018年01月13日
ヘアケア
ホルモンは、女性の薄毛の原因と関係があるの?
ホルモンは、女性の薄毛の原因に大きく関係しています
女性の薄毛の原因には、ホルモンバランスが大きく関係しています。
なぜなら、女性ホルモンのエストロゲンには、毛髪の成長を促す大切な役割があるからです。
実際に、ホルモンバランスが変化する時期は、多くの女性が薄毛に悩む時期と重なっています。
その代表的な時期は、2つあります。
1つめが更年期(閉経前後の5年間)、2つめが出産後です。
ホルモンバランスが乱れる原因として、そのほかにも、急激なダイエットや過度なストレス、ピルの服用などがあげられます。
女性の薄毛とホルモンバランスとは、密接な結びつきがあるのです。
女性の薄毛の特徴は、男性とは異なります
薄毛は、男性だけでなく、女性にとっても身近な症状です。
ですが、女性と男性の薄毛の症状は、異なることが多いといわれています。
女性の薄毛の特徴は、局所的にではなく、全体的に少しずつすすむことです。
具体的な例としては、髪全体にボリュームがなくなる、分け目が目立ち、地肌がすける、髪の色が薄くなった、髪が細くなるなどです。
一方、男性の薄毛は、局所的に症状が出るのが一般的で、遺伝的な要因も関係していることが多いと考えられています。
女性の薄毛は、比較的ゆるやかにすすむことが多く、それゆえに気づきにくいという特徴もあります。
薄毛は男女共通の症状ではありますが、症状の出方や特徴は異なっているといえるでしょう。
そのため、男性の薄毛をさす男性型脱毛症(AGA)と区別して、女性の薄毛を女性男性型脱毛症(FAGA)、またはびまん性脱毛症とよんでいます。
女性ホルモンと男性ホルモンは表裏一体の関係です
一般的にホルモンとよばれるものは、100種類以上あるといわれています。
からだのさまざまな内分泌臓器からつくられて、37兆個とも60兆個ともいわれるからだの細胞が、協調しあって互いにうまく作用するよう、働きかける役割をします。
そのなかで、主に女性ホルモンをつくる役割をしているのが卵巣です。
卵巣はアロマターゼという酵素を出して、副腎皮質から出されている男性ホルモンを女性ホルモンに変換して、分泌する役目を担っています。
ところが、40代後半になると、卵巣の機能が低下して、この変換作用がうまくできなくなってしまうのです。
更年期にみられる女性の薄毛は、卵巣機能が衰えて、女性ホルモン、エストロゲンの分泌が著しく減ることで、男性ホルモンが優位になったことが原因で起こっていたのです。
男性ホルモンと女性ホルモンは、互いに切っても切れない相関関係にあるといえるでしょう。
女性の薄毛対策は、まず、ホルモンバランスを整えることです
女性の薄毛は、ホルモンバランスと深く関わっているのですね。
では、ホルモンバランスを整えるためには、どうしたらよいのでしょうか。
ホルモンバランスを整える生活の基礎となるのが、バランスのとれた食生活、十分な睡眠、適度な運動です。
女性ホルモンと似た働きをするといわれる大豆イソフラボンは、大豆製品に多く含まれています。
積極的にとりましょう。
薄毛の原因となる男性ホルモンは、交感神経が優位な状況になると、分泌が増えるといわれています。
睡眠不足や夜型の生活は、交感神経を刺激し、男性ホルモンの分泌が増える可能性があります。
規則正しい生活と十分な睡眠をとるよう心がけましょう。
また運動は、「適度」が大切です。
極端な筋肉トレーニングなどは、交感神経を刺激し、男性ホルモンの分泌を促すといわれています。
ウォーキングやヨガなど、軽い有酸素運動を取り入れてみてください。
(まとめ)ホルモンは、女性の薄毛の原因と関係があるの?
ホルモンは、女性の薄毛の大きな原因になります。
ホルモンバランスの乱れをまねく原因として、加齢による更年期、出産後のほか、急激なダイエット、過度なストレス、ピルの服用などがあげられます。
女性の薄毛は、男性の薄毛とは違う特徴があります。
男性の薄毛が、局所的に起こるのに対して、女性の薄毛は、部分的ではなく、全体的に症状が出ることが多いといわれています。
女性特有の薄毛を女性男性型脱毛症(FAGA)、またはびまん性脱毛症とよんでいます。
女性ホルモンの分泌を主に行うのは卵巣です。
副腎皮質から出された男性ホルモンは、卵巣によって女性ホルモンに変換されます。
卵巣の機能が低下し、このバランスがくずれると、女性特有の薄毛を引き起こす原因となります。
ホルモンバランスを整える生活の基本は、バランスのとれた食生活、十分な睡眠、適度な運動です。
食生活では、大豆イソフラボンを積極的にとりましょう。
運動では、ウォーキングやヨガなど、軽い有酸素運動がよいといわれています。