2018年01月19日
ヘアケア
タバコは女性の薄毛の原因になるの?
タバコは女性の薄毛の原因になります
タバコは、女性の薄毛の原因と大きく関係しています。
なぜなら、喫煙は、男性ホルモンの増加、血行不良、栄養の不足や減少、頭皮へのダメージといった、薄毛の原因となる複数の事柄を引き起こすことがわかっているからです。
タバコがからだに及ぼす影響は、発がん率の上昇だけではありません。
タバコは、毛髪の健康と深い関係があり、薄毛の原因と大きく関わっているといえるのです。
日本たばこ産業株式会社の調査によると、2017年度の成人女性の喫煙率平均は、9.0%、
最も喫煙率の高い40歳代は、13.7%となっています。
薄毛や抜け毛に悩んでいる方、もしタバコを吸われているのなら、すぐに禁煙しましょう。
タバコは薄毛の原因である男性ホルモンを増やします
女性の薄毛の原因とホルモンバランスには、深い関わりがあります。
例えば、更年期に多くみられる薄毛は、卵巣機能の低下に伴って女性ホルモン・エストロゲンの分泌量が減り、男性ホルモンが増えることが原因だといわれています。
ハーバード大学の公衆衛生学部の調査では、女性はタバコを吸うことにより、男性ホルモンの一種・ジヒトロテストステロンが増えるという報告がされています。
喫煙は、男性ホルモンの増加を招き、薄毛を促進する可能性があるのです。
加齢によるホルモンバランスの変化、女性ホルモンの減少と男性ホルモンの増加は自然なことで、避けることができません。
しかし、タバコを吸うことは、自ら、その状況を作り出してしまっているといえるでしょう。
タバコは毛髪の育成に不可欠な栄養素を消費します
タバコは、毛髪の育成と関係の深い栄養素を減少させることがわかっています。
この栄養素とは、ビタミンE、ビタミンC、そしてビオチンです。
まず、ビタミンEは頭皮の酸素や栄養素を補う役割をしています。
また、ビタミンCは薄毛を考える上で、みすごすことのできない栄養素です。
2016年度の東京医科歯科大学の研究によると、薄毛の原因のひとつは加齢によってコラーゲンが減少することであると報告されています。
このコラーゲンの育成に、ビタミンCは欠かすことのできない栄養素なのです。
しかし、タバコを1本吸うごとに25㎎のビタミンCを消耗するといわれています。
またニコチンを代謝するためにビオチンが欠乏すると、白髪や脱毛につながりやすくなるといわれています。
さらに喫煙によって体内の一酸化炭素が増加することで、頭皮は栄養不足になってしまいます。
タバコは、健康な毛髪の育成を妨げる要因にほかならないと考えてよいでしょう。
ニコチンは薄毛の大敵です
タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させることがわかっています。
血管が収縮し血行不良になると、毛母細胞や毛髪へ充分に栄養をいきわたらせることができなくなってしまいます。
また、ニコチンは神経を興奮させ、頭皮を含めて発汗や皮脂の増加を招くといわれています。
頭皮環境の悪化は、薄毛の原因のひとつです。
この点からも、タバコのニコチンは薄毛の大敵だといえるでしょう。
このニコチンには、強い依存性があることをご存知の方も多いのではないでしょうか。
「ニコチン依存症」と表現されることもありますね。
ニコチンは、依存の危険度ではヘロインやコカインよりも高いといわれています。
一度タバコを吸ってしまうと、やめることは容易ではありません。
最近では専門の禁煙外来もあります。
喫煙している方は、薄毛を予防する、全身の健康を守る観点から禁煙にトライしてみてはいかがでしょうか。
(まとめ)タバコは女性の薄毛の原因になるの?
タバコは、女性の薄毛の原因になることがわかっています。
タバコは、男性ホルモンの増加、血行不良、栄養の不足や減少、頭皮へのダメージの原因になります。
喫煙者の割合が全体としては低下しているものの、若い世代では高い傾向にあります。
ハーバード大学の調査によると、女性の喫煙は、男性ホルモンの一種、ジヒトロテストステロンを増やすといわれています。
男性ホルモンの増加は薄毛の大きな要因です。タバコを吸うことは、自ら薄毛の原因を作っているといえるでしょう。
タバコによって、健康な毛髪の育成に不可欠な栄養素が減少します。
具体的には、頭皮の栄養補給に不可欠なビタミンE、コラーゲンの生成に必要なビタミンCなどです。
また、ビオチンが欠乏するため白髪や脱毛につながりやすくなります。
ニコチンは、血管を収縮させ、頭皮の栄養運搬を妨げます。
また、発汗や皮脂が増加し、頭皮環境を悪化させます。
ニコチンには強い依存性があります。
薄毛予防のためにも、全身の健康のためにも、ぜひ禁煙にトライしてみてください。