2018年01月21日
ヘアケア
タンパク質が不足すると、女性の薄毛の原因になるの?
髪の主成分ケラチンはタンパク質。不足すれば薄毛に
髪の主成分は、ケラチンという、必須アミノ酸を含んだタンパク質です。
ケラチンは一度体内に取り込んだタンパク質をアミノ酸に分解し、再び合成することでできています。
ケラチンは、18種類のアミノ酸が結びついてできていますが、このうち9種類のアミノ酸(必須アミノ酸)は体内で合成することができません。
食物から摂るタンパク質が不足すると髪を作ることができなくなり、薄毛になってしまう恐れがあります。
つまり材料となるタンパク質が不足すると、ケラチンを作れず、髪を作ったり、成長させたりすることができなくなってしまうのです。
無理なダイエットや、乱れた食習慣で栄養が不足すると、人の体は、まず生命の維持に欠かせない脳や臓器などに優先的に栄養を送るようになり、髪への栄養は後回しになります。
この状態が長く続くと、髪の成長が妨げられてヘアサイクルが乱れ、抜け毛や切れ毛が増えて薄毛になってしまう場合があるのです。
髪を健やかに保ち、薄毛を予防するには、ケラチンを作るのに十分な量のタンパク質が必要です。
髪を健やかに保つには、特に、この9種類の必須アミノ酸を食事のなかでバランス良く摂る必要があるのです。
すべての必須アミノ酸を、バランス良い食事から摂取すること
髪の主成分であるケラチンを作っているのは18種類のアミノ酸です。
食事からしか摂取できず、体内では合成できない9種類のアミノ酸を必須アミノ酸といいます。
イソロイシン、バリン、ロイシン、リジン、メチオニン、
フェニルアラニン、スレオニン、ヒスチジン、トリプトファン
髪には、すべての必須アミノ酸が含まれています。
この必須アミノ酸を、食事のなかでバランス良く摂ることが髪と頭皮の健康のためには不可欠です。
イソロイシン … 牛乳、鶏肉、鮭、プロセスチーズ
バリン … 牛肉、レバー、ハム、チーズ
ロイシン … 牛乳、カッテージチーズ、ハム
リジン … 牛乳、チーズ、レバー、魚(さば、さわら)、豆類
メチオニン … 牛乳、チーズ、レバー
フェニルアラニン…大豆製品、肉類、魚介類
スレオニン … 鶏肉、卵、ゼラチン
ヒスチジン … 鶏肉、チーズ、魚(マグロ、カツオ)
トリプトファン… 落花生・バナナ・卵黄・牛乳・大豆
必須アミノ酸はバラエティーに富んだ食材から効果的に摂取
9種類の必須アミノ酸を食事のなかでバランス良く摂るには、肉、魚、卵、牛乳、穀類、野菜を毎日、まんべんなく摂る必要があります。
肉をメインにする場合は牛→豚→鶏、魚ならマグロ→カツオ→鮭という風に、必須アミノ酸を多く含むものでも種類を変えてメニューを組み立てるのがお勧めです。
食材ごとに、含まれる必須アミノ酸の種類や量には違いがあるので、食事のメニューを考える場合には、できるだけバラエティーに富んだ食材を使うよう意識することが大切です。
たとえば日本人の主食である白米には、メチオニンが豊富に含まれているものの、リジンが足りません。
しかし、逆にリジンが多く、メチオニンが少ない大豆製品の味噌汁や納豆と組み合わせれば、必須アミノ酸をバランス良く摂れるメニューになります。
ただ、毎日の食事だけでは十分な必須アミノ酸を摂るのが難しい場合には、アミノ酸のサプリメントなどを利用しても良いでしょう。
ビタミン、亜鉛、ミネラルを摂れば、効果がUP
摂取したタンパク質をアミノ酸に分解し、ケラチンを合成するには、ささみや鮭、マグロ、青魚などに多く含まれるビタミンB6や、わかめや昆布などに豊富に含まれているミネラルが欠かせません。
また果物に多く含まれるビタミンCや、牛肉やレバー、牡蠣や煮干しに豊富に含まれる亜鉛は、ケラチンの合成を促進する働きを持っています。
さらにアーモンドやかぼちゃに多く含まれるビタミンEは、血流を改善して、アミノ酸を体のすみずみまで行き渡らせる働きがあります。
このように必須アミノ酸やタンパク質は、ビタミンや亜鉛、ミネラルと一緒に摂ることで、より高い効果を発揮します。
(まとめ)タンパク質が不足すると、女性の薄毛の原因になるの?
無理なダイエットや、乱れた食習慣で、タンパク質が不足すると、髪の成長が妨げられ、抜け毛や切れ毛が増えることがあります。
この状態が長く続くと、ヘアサイクルが乱れ、薄毛を招く恐れがあります。
髪の主成分ケラチンは18種類のアミノ酸でできています。
食事からしか摂取できないアミノ酸を必須アミノ酸といい、次の9種類があります。
イソロイシン、バリン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、ヒスチジン、トリプトファンです。
髪には、すべての必須アミノ酸が含まれています。
健康な髪のためには、この必須アミノ酸を食事のなかでバランス良く摂るよう意識することが大切です。
食材ごとに、含まれる必須アミノ酸の種類や量は異なります。
1日のうちで肉、魚、卵、牛乳、穀類、野菜をまんべんなく摂れるようなメニューを意識し、できるだけバラエティーに富んだ食材を食べるよう心がければ、自然と、必須アミノ酸をバランス良く摂ることができます。
摂取したタンパク質をアミノ酸に分解し、ケラチンを合成するには、ビタミンB6や、ミネラルが必要です。
また、ビタミンCや、亜鉛には、ケラチンの合成を促進する働きがあり、ビタミンEには、血流を改善して、アミノ酸を体のすみずみまで行き渡らせる働きがあります。
必須アミノ酸を含むタンパク質を、ビタミンや亜鉛、ミネラルと一緒に摂ることができれば、より髪を健康に保ち、薄毛を防ぐ効果が期待できます。