2018年01月29日
ヘアケア
女性のフケは、薄毛の原因になる?
女性のフケは、放っておくと薄毛の原因になる可能性が
清潔にしているのになぜか出てきてしまうフケ。
肩にフケが落ちていると不潔に見られるのではと気になりますよね。
フケの正体は、頭皮のターンオーバー(皮膚が生まれ変わるサイクル)で表皮がはがれ落ちたものです。
正常な場合もこのターンオーバーは起こっていますが、肉眼では見えないほどの大きさです。
ターンオーバーに異常が発生すると、目に見えるほどの大きさまでフケが大きくなってしまうのです。
フケには乾性と脂性の2種類のフケがあり、どちらのフケであるかで原因も対処法が違ってきます。
見た目も気になりますが、フケは頭皮環境が悪化している証拠です。
フケによって毛穴がつまってしまったり、悪化すれば頭皮が炎症を起こしたりして薄毛の原因になってしまうこともあります。
原因を探ってしっかりと予防していきましょう。
乾性フケの原因は、主に4つ
パラパラと細かく粉状のフケが肩に落ちるのは、乾性フケです。
乾性フケは主に頭皮が乾燥していることにより発生します。
次のようなことで頭皮が乾燥すると考えられます。
- 空気が乾燥している
- 強いストレスを受けている
- 不規則な生活を送っている
- シャンプー、カラーやパーマなどの薬剤による刺激を受けている
もともと乾燥肌の人は、空気が乾燥する季節には注意が必要です。
また強いストレスを受けたり、不規則な生活を送ったりしていると、頭皮のターンオーバーが乱れてしまいます。
頭皮のターンオーバーが乱れると、毛根に十分な栄養が行きわたらず、抜け毛の原因にもなります。
乾燥を防ぐには部屋の湿度を保ち、頭皮をオイルマッサージするのも有効です。
保護してくれる皮脂を完全に取ってしまうような過度なシャンプーは避けましょう。
乾性フケを予防するシャンプー方法があります
シャンプーは清潔を保つために必要ですが、頭皮にやさしいシャンプーをしていますか?
乾性フケを予防するためのシャンプー方法をご紹介します。
- 朝のシャンプーをやめる
- シャンプーは泡立てて
- 低刺激のシャンプーに変えてみる
実は朝にシャンプーするとシャンプーによって頭皮を守っている皮脂が取り除かれてしまい、頭皮の水分が蒸発して頭皮の乾燥がすすんでしまいます。
頭皮の皮脂には、日中の紫外線や外気のダメージから保護してくれる役割も。
夜にシャンプーすれば、朝までには十分な皮脂が分泌されて頭皮を守ってくれます。
シャンプーを泡立てずに使用すると、泡立ちにくくてシャンプー剤を多く使ってしまう傾向にあります。
シャンプー剤を使いすぎると頭皮の油分を取りすぎてしまい、頭皮の乾燥の原因に。
シャンプー剤は泡立ててから、頭皮を傷つけないように指の腹でやさしく洗いましょう。
普段使っているシャンプーが頭皮にとって刺激が強すぎるのかもしれません。
注意が必要なのは、頭皮にとって刺激が強い合成界面活性剤がシャンプーに入っているかどうか。
特に「ラウリル硫酸ナトリウム」と「ラウレス硫酸ナトリウム」という2つの成分は刺激が強いので、シャンプーの成分表示を確認してみてください。
少し高価になりますが刺激の少ないアミノ酸系シャンプーに変えてみると、頭皮の乾燥が改善されるかもしれません。
脂性フケの原因、対策できます
乾性フケと違い脂性フケの場合は、湿気を含みベッタリしていてフケの塊が髪の根元や頭皮に付着します。
脂性フケの主な原因は次の通りです。
- 皮脂が過剰に分泌している
- 免疫力が低下している
皮脂の過剰分泌の原因になるのが脂質や糖質。
野菜を中心にバランスのよい食事を心がけることで、皮脂分泌を減らしましょう。
誰の頭皮にも存在するマラセチア菌は、皮脂を食べて増殖し、皮脂を遊離脂肪酸という成分に変化させます。
遊離脂肪酸が頭皮を刺激して炎症を起こし、それが原因でフケが発生したり、脂漏性皮膚炎を発症したりするのです。
マラセチア菌の作用についてはいまのところ解明されていませんが、フケや脂漏性皮膚炎を発症するかどうかはその人の免疫力によるところが多いようです。
不規則な生活を送ったり寝不足が続いたりすると、免疫力が低下することがありますので注意しましょう。
脂性フケを予防・改善するには、バランスのよい食事で皮脂分泌を抑え、規則正しい生活を送ることが大切です。
また、毎日1回洗髪し、枕カバーやバスタオルは毎日替えるようにして清潔に保ちましょう。
抗真菌シャンプーが市販されていますので、改善しない場合は試してみてもいいかもしれません。
マラセチア菌は湿気を好みますので、髪を洗ったら自然乾燥せずすぐにドライヤーで乾かしましょう。
すでに頭皮に炎症が起こっている、または症状がひどい場合は、早めに皮膚科を受診し医師の診断を受けてください。
(まとめ)女性のフケは、薄毛の原因になる?
フケが目立つということは、頭皮環境が悪化しているということです。
頭皮環境がそのまま悪化すれば、頭皮が炎症を起こして薄毛の原因になることもあります。
原因を見つけて頭皮環境を改善していきましょう。
パラパラと粉状の乾性フケは、頭皮が乾燥していることが原因です。
空気の乾燥やストレス、不規則な生活、カラーやパーマの薬剤による刺激などにより頭皮が乾燥します。
頭皮の乾燥を防ぐために、部屋は適度な湿度を保ち、過度なシャンプーを避けましょう。
朝のシャンプーは外敵から守るバリアとなる皮脂をも取ってしまいます。
シャンプー剤は泡立てて、やさしく頭皮をマッサージしましょう。
頭皮への刺激が少ないアミノ酸系シャンプーに変えてみるのもいいかもしれません。
ベッタリと湿気を含むフケの場合は、脂性フケの可能性があります。
乾性フケとは原因が異なり、皮脂分泌過多や免疫力の低下が原因だと考えられます。
悪化すると脂漏性皮膚炎になる可能性もありますので、早めに専門医の診断を受けましょう。