2018年02月03日
ヘアケア
シャンプーのとき髪が大量に抜けるのは病気なの?
抜け毛の量の急増や、状態の悪化がなければ、心配ありません
シャンプーのとき、抜け毛が気になるという方は多いことと思います。
ですが、シャンプーのときに髪が抜けるのは、ごく自然なことです。
なぜならシャンプーのときが最も髪が抜けやすく、抜け毛のうちの3割から7割を占めるからです。
女性の場合、1日の抜け毛の量は平均して100本前後だといわれています。
シャンプーのときに何十本も髪が抜けても不思議ではないということです。
注意しなければならないのは、抜け毛の量や、抜け毛の状態に変化があった場合です。
これまでとくらべて、抜け毛の量が急激に増えた場合、また、抜けた毛髪の状態が良くない(毛根が黒っぽい、毛根が膨らんでいない、髪の毛が細く元気がない)場合には、何らかのケアが必要だというサインだといえます。
また、シャンプーは、健康な毛髪の維持に欠かせません。
しかし、過った方法でシャンプーすることや、自分にあわないシャンプーの使用は、頭皮を傷めて抜け毛や薄毛の促進をしてしまいます。
抜け毛がひどいと感じたら、シャンプーの選び方や洗髪方法を見直してみてください。
自然脱毛はヘアサイクルと深い関係がある
人間の髪の毛は約10万本だといわれています。
その1本1本に「成長期」「退行期」「休止期」という3つの時期があり、これをヘアサイクルとよびます。
髪の毛は、通常4年から6年で生え変わるといわれています。
長い時間をかけて成長したあと、髪の成長が止まる「退行期」を経て、「休止期」になると数ヶ月をかけて自然に抜け落ちていきます。
シャンプーのときはこの自然脱毛が起きやすいため、髪が大量に抜けたように感じるのです。
シャンプーのときの抜け毛の多さには驚いてしまうかもしれませんが、抜け毛の量や、毛髪・頭皮の状態に変化がなければ、さほど気にすることはありません。
ヘアサイクルをまっとうし休止期に抜け落ちた毛髪は、毛根が白っぽく球状になっていて、太くしっかりとしています。
シャンプーの時間を利用して、抜け毛の量や髪の状態をチェックしてみましょう。
自分にあったシャンプーさがしは、健康な毛髪維持の第一歩!
シャンプーにはさまざまな種類がありますが、自分にあったシャンプーは、人によって、またそのときどきの状況によって異なります。
なぜなら肌のタイプやそのときの頭皮の状態、生活習慣が違っているからです。
シャンプーには、大きくわけて3種類あります。
アミノ酸系シャンプー、高級アルコール系シャンプー、石けん系シャンプーの3つです。
- アミノ酸系のシャンプー:
乾燥肌や敏感肌の方に適している。
皮脂の多い人や整髪料を多く使う人には不向き。
- 高級アルコール系シャンプー:
頭皮の脂が多い人やオイリー肌、整髪料を多く使う方に適している。
- 石けん系のシャンプー:
洗浄力の高く、肌への刺激も少なめ。
髪がごわつきやすいため、リンスやトリートメントでのケアが必要。
シャンプーを選ぶ際は成分表示を参考にして、いまの自分にあったものをみつけてみてください。
正しいシャンプーの目的は、髪のために良い頭皮を保つこと
シャンプーは自分にあったシャンプーを使って、正しい方法で行うことが大切です。
シャンプーの目的は、毛髪にとってここちよい頭皮の状態を保つことです。
頭皮環境の悪化は、薄毛や抜け毛の原因になってしまうからです。
皮脂に汚れがたまり、毛穴がふさがると、フケの原因になります。
シャンプーでの洗髪は2日おきでも十分だ、という考え方もあるほどです。
日に何度も洗髪をすることは控えましょう。
正しいシャンプーのポイントは以下の通りです。
- 入浴前にブラッシングを行う
- シャンプーの前にシャワーで予備洗いを行う
- シャンプーは手で泡立てる シャンプーで地肌を リンスーで髪の毛を指の腹で洗う
- 十分にすすぎ、濡れたままの状態にせず、十分に乾かす
(まとめ)シャンプーのとき髪が大量に抜けるのは病気なの?
抜け毛は平均して1日に100本前後あり、シャンプーのときに大半が抜けるといわれています。
抜け毛の量や状態に大きな変化がなければさほど心配はいりません。
健康な毛髪を維持するためには、シャンプーの選び方や洗い方も重要です。
毛髪にはヘアサイクルがあり、「休止期」になると自然に抜け落ちて、生え変わります。
ヘアサイクルをまっとうした毛髪は太く、その毛根は白くて球状になっています。
シャンプーのときに抜け毛の量や状態をチェックしてみましょう。
肌のタイプや状態、生活習慣によってふさわしいシャンプーは異なります。
商品の成分表示を参考にしてそれぞれの特徴を知り、いまの自分にあったシャンプーをみつけてみてください。
シャンプーは頭皮や毛髪にとってここちよい状態を保つために行うものです。
シャンプーは適切な頻度、正しい方法で行いましょう。
シャンプー前のブラッシングや予備洗い、シャンプー後のケアも大切です。