20代女性の髪が多く抜けるとき薄毛になることはあるの？

20代女性でも抜け毛で悩む方が増えています

女性が薄毛になるのは更年期にさしかかってからというイメージがありますが、最近では若い女性の薄毛が増えているようです。

20代は女性ホルモンが減少する年齢ではありませんし、毛母細胞が老化する年齢でもありません。

髪の毛は、健康な状態であっても1日平均50～100本抜けるといわれています。

個人差や季節による変動もありますが、抜け毛は意外と多いものです。

髪の毛が長いと抜け毛が多く感じることもありますので、集めた毛を数えてみると安心できるかもしれません。

それでも一時だけではなく、抜け毛が多くて髪の毛が薄くなってきたと感じているのであれば、ヘアサイクルが乱れているのかもしれません。

20代女性が悩む抜け毛の原因の多くはヘアサイクルの異常です。

何らかの原因で、髪の毛が生え変わる周期であるヘアサイクルが正常に機能していないのです。

10代～20代で発症する脱毛症を「若年性脱毛症」と呼びます。

20代女性が薄毛になるというのは、正常な状態ではありません。

ですが原因を探って対策をすれば、回復が期待できます。

若いからといって放っておかず、早めに対策をしましょう。

若年性脱毛症はヘアサイクルの乱れが原因です

女性ホルモンであるエストロゲンには、ヘアサイクルを正常に維持し、髪の成長を促す作用があります。

分泌量は20代にピークを迎え、それ以降は徐々に減少していきます。

しかし20代であればまだホルモンの分泌量は十分のはずなので、他の何らかの原因でヘアサイクルが乱れていると考えられます。

髪の毛は、正しいヘアサイクルを繰り返して生え変わっています。

髪の毛が伸びる期間は、成長期といい4年から6年ほど続きます。

その後髪の毛の成長が止まる退行期を2～3週間ほど経て、髪の毛が抜け落ちる休止期が訪れます。

髪の毛が抜け落ちて数ヶ月ほどすると、また成長期を迎えて髪の毛が生えてきます。

これが正常なヘアサイクルですが、ヘアサイクルに異常があると生え始めで抜け落ちてしまったり、毛根が細く細い毛が生えたりすることで、全体的に髪の量が少なくなってしまうのです。

自然脱毛と異常脱毛を見分ける

髪の毛が正常なヘアサイクルで抜けるのは自然脱毛です。

一方、頭皮や毛根などに異常があって抜ける異常脱毛の場合があります。

抜けた毛の根元の部分をよく観察してみてください。

自然脱毛と異常脱毛は、抜け毛の毛根の状態によってご自身でもチェックできます。

正しいヘアサイクルで抜け落ちた毛の根元は、マッチのように毛根が丸く膨らんでいます。

毛根の色は白で、色素の供給が終わって白くなってから抜けるのが正常な状態です。

一方、ヘアサイクルの途中で抜けてしまった毛の根元は、細く尖っている、ギザギザしているなど、丸くないものになっています。

さらに毛根の色が黒いまま抜けているのは注意が必要です。

色素の供給が終わっておらず、成長の途中で抜けてしまっているということ。

これはヘアサイクルが乱れている証拠で、薄毛になってしまう抜け方です。

若年性脱毛症。原因別に対策があります

若年性脱毛症の原因となるヘアサイクルの乱れを引き起こしている原因を探っていきましょう。

頭皮への栄養が行き届かないと、抜け毛の原因となります。

食事をとらない過激なダイエットによって栄養不足になっていませんか。

また、タバコやストレスは血行不良の原因になり、頭皮への栄養の供給が滞ってしまします。

頭皮まで栄養が届くようにバランスの良い食事と健康的な生活を心がけましょう。

頭皮が外的に刺激を受けて、頭皮環境が悪化することも抜け毛の原因となります。

シャンプーのしすぎもよくありませんので、1日1回にしましょう。

シャンプーが頭皮に合わないようなら刺激が少ないアミノ酸系シャンプーに変えてみるのもいいかもしれません。

ヘアーカラーリング剤やパーマ剤、ヘアスタイリング剤も頭皮や髪への負担が大きく、頭皮環境が悪化することもあります。

ドライヤーやヘアアイロンを使う際も、髪や頭皮を刺激しすぎないようにしましょう。

（まとめ）20代女性の髪が多く抜けるとき薄毛になることはあるの？