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2021年04月01日

ヘアケア

磁気と育毛 ~日常生活での磁気を活用した育毛法~

磁気は、知覚神経を刺激する

私のクリニックで、カプサイシンのサプリメントなどにより知覚神経を刺激して、インスリン様成長因子-1(IGF-1)を増やし、円形脱毛症の治療を受けている40代の男性がいます。この男性は、全身の毛が抜けてしまう汎発性脱毛という、円形脱毛症の最重症型でした。

治療開始から産毛が生えてきたのですが、途中で色々なストレスを受け、生えたり抜けたりを繰り返していました。そして、知覚神経刺激療法で、産毛が生えてきた時のことでした。

この男性は、目的はわからないのですが、脳のMRI検査を受けました。そしてこの時に、私のクリニックで処方しているカプサイシンが入ったジェルを、頭皮に塗っていたようです。MRI検査が始まると同時に、頭皮が熱くなるのを感じて、とうとうその熱い感じに耐え切れず、検査を終えることができませんでした。

このことが何を意味しているかというと、磁気が頭皮の知覚神経を刺激したために、カプサイシンによる刺激と相まって、熱さを強く感じたということです。すなわち、磁気は、カプサイシンと同じように、知覚神経を刺激するのです。

 

磁気が知覚神経を刺激するメカニズム

磁石を皮膚に当てると、その下を血液が流れているので、ある一定の磁場の中を動く血液中に、弱い電流が流れ、その影響で、血液中の水の塊の立体構造が変化します。そして、変化した水が、知覚神経を刺激しやすくします。

その結果、特に、磁石を置いた局所の皮膚で、IGF-1が増えてきます。

〇ップエレキバンが、首や肩などの血流を増やすのは(メーカーは理解していないかもしれませんが)、実は、磁石で組織のIGF-1が増えるからなのです。

また、永久磁石でなくても、交流電流を流して作る交流電磁石で発生する磁場は、常に変化するので、血液のように流れていなくても、その磁場内で静止している組織内の水を変化させます。その結果、知覚神経が刺激されやすくなります。

いわゆる磁気治療器で、組織の血流が増えるのはこのためです。

 

IGF-1を増やす磁気治療の医学応用

磁気治療は、最近、アルツハイマー型認知症の治療にも応用されています。IGF-1は、脳の認知機能の中枢である海馬の神経細胞を再生させ、認知機能を高める作用があるので、脳の磁気治療は、認知症を改善するのでしょう。

その他にも、上述のメカニズムで、うつ症状も改善するので、うつ病の治療にも磁気刺激は用いられていますし、上述のように、市販の磁気治療器では、肩こりが改善することも効能として表示されています。

これらの効果は、IGF-1が増えることによると考えられるので、磁気治療が、薄毛に効果がある可能性も高いでしょう。

 

磁気のチカラを薄毛治療に応用するには

磁気が知覚神経を刺激して、IGF-1を増やすことがわかったので、これを薄毛治療に応用する方法を考えてみましょう。

 

1.磁気治療機を購入する

磁気治療機を頭に当てなくても、針灸と同じ考え方で、体のどこかをツボと考え、そこに磁気を当てることで、頭皮のIGF-1を増やすことは可能でしょう。

しかし、〇ップエレキバンでは磁気が弱く、磁気治療機は高価なので、以下に、もっと安価な方法を考えてみます。

 

2.磁気で処理した水を作る

上述のように、磁気は水の構造を変えて、知覚神経を刺激し、IGF-1を増やすので、磁気を水に作用させて、その水を飲む、または、頭皮を洗うなどでも、育毛効果が期待できるでしょう。

私のクリニックでは、長野県の地磁気の高い場所で湧いている自然の磁化水に、さらに、磁気と同じく水の構造を変えうる低周波処理、そして青色光処理を加えて、IGF-1を増やすと考えられる水(Kクリニックウォーター)を作って、それを飲んでもらい、薄毛治療に応用しています。

写真1は、頭頂部に薄毛のある女性ですが、IGF-1を増やすサプリメントに加えて、Kクリニックウォーター(2Lを6本/月)を飲んでもらうと、改善度が明かに高くなっていることが分かります。

▼写真1:61歳女性/多発型円形脱毛症。左から治療前、サプリメント飲用1ヵ月後、サプリメントとKクリニックウォーター飲用1ヵ月後。

写真2は、IGF-1を増やすサプリメントとこの水を、治療当初から飲んでもらうと、3ヵ月後には明らかな改善が見られており、水を飲まない人達の効果発現までの期間よりも、より短い期間で効果が出ていました。

▼写真2:47歳女性/女性型脱毛症。左から治療前、サプリメントとKクリニックウォーター飲用3ヵ月後。

 

3.IHクッキングヒーターで水を沸かす

IHクッキングヒーターは、電磁石で鍋を加熱して水を沸かすので、これで作ったお湯は、磁化水になります。このお湯を飲むことでも、IGF-1は増えるでしょう。1回300mlを、1日3回飲むと効果が出てくるでしょう。

また、このようにして作った水は、構造が変わって、水の集合体が小さくなるので、毛細管現象により、切り花の茎に吸い上げられやすくなります。そして花の隅々まで水が行き渡り、結果として切り花が長持ちします。試してみて下さい。

 

全国の名水と呼ばれる水は、地磁気の高いところで湧いている水が多い

上述のように、Kクリニックウォーターの原水は、長野県の地磁気の高いところで湧いている水を使っており、この水は、昔から健康に良いと言われていました。全国の名水と呼ばれる水も、やはり、地磁気の高いところに湧いているものが多く、名水の効能発現も、IGF-1の効果によるものでしょう。

コンビニで売っている市販の水では、クリスタルガイザーが名水の味に近いので、この水の取水地は、おそらくパワースポット(すなわち地磁気が高く、ヒトのIGF-1を増やし、健康を回復させる土地)でしょう。

岡嶋 研二

育毛ドクター

名古屋Kクリニック院長。 IGF-1育毛理論の第一人者。

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