ぽかぽか温活で美髪！

物の値上がりが顕著な昨今。自炊をして節約していますが、レシピを探す際、「ズボラ」というワードと共に検索しがちに…。最近はズボラ家事術なども見かけ、市民権を得ている（？）印象もあります。

一応家事をこなせて、心に余裕ができるならば、ズボラ術でも胸を張っていたい…と思うこの頃です。

さて今回は、「温活で美髪につなげること」についてお話しさせていただきます。

温活が特に大切な時期

寒さが身に染みる季節がやってきました。「冷えは万病の元」といわれ、健康や美容の大敵です。体内で血のめぐりが悪くなるなどして、体に不調をきたしてしまうのです。

髪の毛とも無関係ではありません。髪の毛は血液から運ばれてくる栄養をもとに成長しているため、冷えで血流が悪くなると、栄養が行き渡らず健やかな毛を育むことが難しくなるのです。

体を温める「温活」は、冷えの対策として一年を通して心がけたいことですが、これからの寒い季節は特に意識して取り組み、長い冬を健やかに乗り切りましょう。

冷え性と自律神経の関わり

もともと冷え性という方もいらっしゃると思いますが、自律神経の乱れが原因の一つといわれています。

自律神経を一言で言えば、全ての内臓器官をコントロールしている神経です。心と体を良い状態で働かせるためには、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスを良好にすることが大切です。

体をアクティブな状態にさせる「交感神経」だけの働きが高まってしまうと、血管がきゅっと収縮し、すみずみまで血が流れなくなり、冷え性を導いてしまうといいます。

冷え性の方は特に、それ以外の方も、体をリラックスした状態にさせる「副交感神経」の働きを高め、自律神経のバランスを整えることも大切にして、温活を行うとよいでしょう。

次におすすめの温活をご紹介いたします。

入浴で温活

一つ目は、入浴での温活です。体を温めることで緊張をほぐし、血流を改善させます。

入浴のタイミングは、夕食を終えた後の寝る前がよいでしょう。先にお風呂に入って食事をしてから寝ると、食べたものを消化する時間が取れないため、おすすめできません。栄養素が細胞にいかず、脂肪の方に溜まってしまうともいわれています。

また寝る前にお風呂に入ることで、副交感神経が優位となったリラックスした状態で横になれます。その結果、睡眠も深くなり、疲れをとるのに役立ちますし、睡眠中に一番成長すると言われる髪の毛のケアにもつながります。

お風呂では、十分に体を温めるために湯船に浸かるようにしましょう。15分程度でよいので、肩の力を意識的に抜いて、リラックスして湯船に浸かってください。

その際は、首まで浸かって全身を温めましょう。水の浮力で体の緊張をほぐすことができます。

シャワー時の温活

シャワーだけだとお風呂での温活効果がなかなか発揮されません。忙しかったり、ホテルなどに泊まったりした際はどうしてもシャワーになることもあるでしょう。そのような時は、次のようにするとよいでしょう。

シャワーの温度は少し熱めにします。少しうつむき加減になって、後頭部の首筋から、背中と脊髄（背骨）にかけてシャワーでお湯を流します。

脊髄には内臓につながる神経が通っていますので、10分程度シャワーでお湯をかけると、体の中と足元から温かくなってくるでしょう。

白湯を飲む＆おなかを温める温活

冷たい水は体を冷やすので、常温以上で飲むのがベストですが、冬場は特に温かい白湯を飲むとよいでしょう。冷たい飲み物や食べ物も避けるようにしましょう。

おなかを温めることもおすすめです。腸周辺の血液が温まり、その結果、全身が温まりやすくなるといいます。湯たんぽを使って、やさしく温めるとよいでしょう。

ウォーキングなどの運動で温活

やはり運動も体を温めるという点で大切です。まずはウォーキングでよいので、習慣化しましょう。

10～20分でもよいので、何かのついでに歩く時間を増やすようにしてください。通勤時間や買い物の時間なども利用するとよいでしょう。慣れてきたら30分、60分と伸ばしてみましょう。

その際、単に歩くだけではなく、「足を使って」歩くことがポイントです。少し大股で、後ろにきている足のふくらはぎを使って地面を蹴り上げるようにして歩いてください。

このウォーキングならば全身の血流をよくするのに役立てることができます。

季節に応じたケアを取り入れて

以上を参考に、温活で北風にも負けないケアをしていただければ幸いです。季節に応じたケアを取り入れて、オールシーズン、キレイを育んでまいりましょう。

参考文献：『美髪はよみがえる』光文社　山田佳弘 著、 『「これ」だけ意識すればきれいになる。自律神経美人をつくる126の習慣』幻冬舎　小林弘幸 著