2023年02月09日
ヘアケア
乾燥から髪を守る!
2月は「逃げる」ともいわれ、日数も少ないからか、あっという間に過ぎ去っていく感覚がしますよね。忙しくなりがちですし、風邪や花粉症など体調も気になる時期。予定を詰め過ぎず、無理せずに過ごすのがよいかもしれません。
私も、暖かくなってからの計画を立てるなどして、ゆとりを持ちつつ過ごそうと思っています!
さて今回は、「髪の乾燥対策」についてお話しさせていただきます。
乾燥は髪にとってもリスク
乾燥が気になるこの時期。風邪を引きやすくなったり、肌がカサカサになったり、様々なリスクをもたらしますが、髪の毛も例外ではなく、パサつきや頭皮の乾燥などにつながる恐れがあります。
髪の水分量は平均して11~13%といわれており、美しく健康的な髪にはみずみずしさが欠かせないものです。ぜひ次にご紹介します対策をお役立てください。
皮脂を取り除き過ぎていませんか?
皮脂は悪いものというイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。しかし頭皮から分泌される皮脂は、髪の毛をコーティングしてツヤを保つ働きをしています。髪にとって大切な天然の保湿剤なのです。
また頭皮自体にも、皮脂はバリア機能などの役割を果たしています。
余分な皮脂は汚れとともに取り除くべきですが、髪を洗う際の方法によっては、皮脂を取り過ぎて乾燥を招いているかもしれません。そうならないために気をつけていただきたいことが2つあります。
1つ目はシャンプーの洗浄力です。販売されているシャンプーの中には、洗浄力が強く、皮脂を取り過ぎてしまうものもあります。頭皮や髪の状態をチェックし、必要に応じて洗浄力のマイルドなものへ変更しましょう。
2つ目は、髪を洗う際のお湯の温度です。温度が高いと脱脂力も高くなります。寒い時期でついつい温度を高くしてしまいたくもなりますが、髪を洗う際は38~40度を目安にしましょう。
乾燥する時期こそしっかりドライ
乾燥する時期だから、ドライヤーで乾かさずに自然乾燥でいいのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それはNGです。むしろ乾燥する時期こそしっかりとドライを行いましょう。
髪は濡れた状態の方がダメージを受けやすく、表面を覆うキューティクルもはがれやすくなっています。乾かさないまま放置していると、無防備な状態の髪から水分や油分が流出して乾燥が進み、ダメージヘアにつながってしまうのです。
これを防ぐために、タオルとドライヤーを使ってしっかりと乾かしてください。
タオルを使う際は、優しく押さえて水気を取りましょう。前述の通り、濡れた状態の髪は非常にデリケートだからです。
ドライヤーを使う際は、熱でダメージを与えないように髪から送風口を20cmくらい離し、一か所に当て続けないように動かしながら行いましょう。乾きにくい根元から乾かしていき、乾燥のしすぎに気をつけてください。
意識して水分をとる
冬は夏に比べ発汗量が少ないため、あまり喉が渇かないと思いますが、何もしなくても体から水分は失われています。その量は1日約2ℓ以上といわれており、同じくらいの量の水分摂取が冬でも必要となるのです。
1日約2ℓ以上というのは、口から飲む飲料水全般のほか、食べ物に含まれる水分や、体内で栄養素がエネルギーになるときに生成される水を合計した量とされています。
体内で水分は、血液のめぐりを良くし、すみずみまで栄養を行き渡らせる役割を果たしています。髪の栄養も血液から運ばれてきますので、十分な水分の摂取は、健やかな潤った髪の成長にもなくてはならないものです。
厚生労働省によると、平均的には日常生活のうちでコップの水をあと2杯分程度多く飲めば、1日に必要な水の量をおおむね確保できるということです。
冬は喉の渇きを感じにくい上、乾燥の影響も受ける時期。少し余裕を持った量の水分を意識的に補給するとよいと思います。
飲み方ですが、一気には飲まず、こまめに飲むことが大切です。というのも、一度に体内に吸収される水の量には限度があり、それを超えると吸収されないで尿の量だけが増えてしまうのです。
また、冷たすぎると体が冷えて負担がかかるので、常温以上で飲むのがベストです。冬場は特に温かい白湯を飲むと、体も温まってよいでしょう。
お茶でも水分補給はできますが、お茶は様々な成分が溶け込んでおり、体内で消化するのに時間がかかるといいます。体内に効果的に働きかけるには、水を飲むことが一番といえます。
暖房器具に注意
寒い時期は暖房器具を使用すると思いますが、体も髪も乾燥が進みますので、加湿もお忘れなく。加湿器の他、洗濯物を干したり、お風呂に入った後、風呂場の扉を開け放したりしても効果があるようです。快適な湿度の目安は40~60%といわれています。湿度計を設置してチェックするとよいでしょう。
潤い溢れる美髪へ
乾燥対策も抜かりなく行い、若々しく潤い溢れる美髪を育みましょう。この時期に嬉しい、風邪の対策やお肌のケアにもつなげられますよ。
参考文献:『美髪力!』双葉社 美香 著、『38歳からなりたい髪』すばる舎 田村マナ、山口童子 著