2023年04月13日
ヘアケア
今こそ見直したい!髪まで輝く睡眠法
しばらく同じ髪型を続けていましたが、春のせいか変化も欲しくなり、新しい髪型に挑戦してみました。
仕上がりは、美容院へ持参した写真の女優さんそのもの…とはなりませんでしたが(笑)、新鮮な気分で過ごせております!髪型の変化は気持ちにも影響を与えることを、改めて実感したこの頃です。
さて今回は、「髪まで元気にする睡眠法」についてお話しさせていただきます。
今こそ睡眠を見直してみる
年度末が過ぎて新年度を迎え、最近あまり休めていないという方もいらっしゃるかもしれません。環境の変化や気温の高低差など、心身への負担が多い時期でもあります。
睡眠不足や質の悪い睡眠は、疲れやストレスがうまく解消されないなどして、健康や美容の大敵となります。そして髪の毛への影響も例外ではありません。今こそ、ぜひ睡眠を見直していただければと思い、お話しします。
髪と睡眠の関係
まず、髪と睡眠の関係についてお話しします。健康的な美髪を育むには、睡眠を含めた毎日の生活習慣から、体の状態を整えることが大切です。
髪と睡眠には特徴的な関係があります。睡眠時は、髪の成長に不可欠な「成長ホルモン」がもっとも多く分泌される時間なのです。
成長ホルモンとは、その名の通り成長に関する働きをするホルモンで、脳にある下垂体という部分から分泌されます。
幼児期から青年期までの時代には特に多く分泌され、骨(背)を伸ばし、筋肉の成長を促すなどの働きをします。
その後も生涯を通じて分泌が続き、健康を維持する上でとても重要な働きをし続けるホルモンです。
その働きの中のひとつに「体内のたんぱく質の合成を促す」というものがあります。髪の毛はたんぱく質を主な構成成分としていますので、良質な睡眠をとることで、成長ホルモンを十分に分泌させることが、髪の成長には大切なのです。
入眠直後の90分間を大切に
睡眠と成長ホルモンについて詳しくご説明します。人は睡眠中、ずっと同じように眠っているわけではありません。深い眠りの「ノンレム睡眠」と、浅い眠りの「レム睡眠」を、90分間隔で交互に繰り返しています。
まず、入眠直後は深い眠りのノンレム睡眠。その後はレム睡眠、ノンレム睡眠、と交互に続きます。
前述の通り、睡眠中は成長ホルモンが1日のうちでもっとも多く分泌される時間です。中でも「入眠直後のノンレム睡眠の90分間」は、1日の分泌量のおよそ7割を占めているといわれる、特に大切な時間です。この時間に、特にぐっすりと深く眠ることが望ましいです。
また、この時間の睡眠の質がよければ、残りの時間も比例して良質なものになるといいます。
次に睡眠の質をよくする方法をご紹介しますので、ぜひお役立てください。寝る前に、心身をリラックスした状態に導くことが主なポイントです。
軽い運動習慣を取り入れる
適度な疲労感は寝つきをよくするものです。ストレッチやウォーキングなどの軽い運動からでよいので、日々の習慣に取り入れましょう。
ただし、寝る直前の運動は避けて下さい。体温を上げると、体を睡眠に導くメラトニンというホルモンの分泌が抑えられてしまうといいます。
寝る1時間以上前に終えるようにしましょう。
入浴時間に気をつけて
入浴で上昇した体温が、入浴後に下がっていくことで眠気が起こり、ノンレム睡眠に入りやすくなるといいます。
しかし、体温が下がるのにはある程度時間がかかります。就寝の30分~1時間前までを目安に入浴を済ませるようにしましょう。
寝室は暗くする
先程、メラトニンという睡眠へ導くホルモンについてお話ししましたが、このホルモンは、少しの明かりでも分泌が妨げられてしまうといいます。
快眠のためには、寝室を暗い環境に整えてください。
寝る前のスマホや嗜好品などは控える
スマホやテレビなどの画面への集中は、脳を興奮状態にさせます。時には、意図せず過激な情報が入ってくることもあるでしょう。
睡眠の1時間くらい前までにはそれらから距離をとり、脳と体をリラックスさせるようにしましょう。
またカフェインには、脳を興奮させたり、排尿を促
進したりする働きがあります。カフェインが含まれるコーヒーや紅茶、緑茶などは、就寝前には控えるようにしましょう。タバコやアルコールも睡眠の質を下げる可能性がありますので、同様に控えましょう。
睡眠時間をおろそかにしない
日本人の睡眠時間は、他の国に比べて少ないといいます。個人の努力にも限界がありますので、睡眠時間を確保しやすい社会や環境へ変わる必要もあると感じています。
個人でできることとして、時短家電を積極的に導入して睡眠時間を増やすことなども一つの方法かと思います。 6~7時間の睡眠時間をキープして、前述のように質の高い睡眠を取るようにしましょう。皆様が良い睡眠生活を送り、美髪を育めますように!
参考文献:『髪をあきらめない人は、3つの生活習慣をもっている』学研プラス 浜中聡子 著、『49歳からの「若返る」教科書』新評論 元井益郎 著