2023年07月13日
ヘアケア
夏に見直したい!シャンプー法
2023年もあっという間に上半期が終了です。振り返ってみると、新年に立てた目標の達成度がイマイチな私…。いつの間にか年末、ということにならないように、勢いづけて残り半年を頑張りたい限りです。
皆様も一度、今年を振り返って下半期の過ごし方を考えてみてはいかがでしょう?
さて今回は、「正しいシャンプーの方法」についてお話しさせていただきます。
夏こそシャンプーを大切に
夏は汗をかいたりムレたりして、髪と頭皮の汚れやニオイが気になる時期。しっかりとシャンプーができていないことが原因のひとつ、ということもあるようです。正しいシャンプーの方法を改めてご紹介しますので、この夏、一度見直してみてはいかがでしょうか?
シャンプー前のステップ:ブラッシング
シャンプーの効果を最大限に発揮するためは、シャンプーで洗う前に大切なステップがあります。
まず、髪のブラッシングを行います。髪の毛がもつれたままだと、シャンプー時に無理な力がかかり、ダメージの原因になってしまうためです。
ブラッシングの方法ですが、毛先から少しずつ絡まりをほぐしていき、全体をブラッシングします。絡まりを無理に取ろうとして、力任せに行うことはやめましょう。髪の毛を傷つけてしまいます。
根元から一気にブラッシングすることも、途中で引っ掛かったり、摩擦のダメージが加わったりして、髪に強い刺激を与えてしまうのでNGです。
髪のブラッシングが終わったら、頭皮も優しくブラッシングしましょう。毛穴周りの汚れが浮き、その後のシャンプーで落としやすくなります。また、頭皮の血行促進にも繋がります。
シャンプー前のステップ:予洗い
次に予洗いを行います。予洗いとは、シャンプーの前に、まずお湯だけで頭皮や髪の毛の汚れを落とすことです。やってはいるけれど、髪を簡単に手早く濡らす程度、という方も多いかもしれません。
予洗いが十分でないと、シャンプーの泡立ちも悪くなり、傷みの原因になってしまうことも…。
予洗いをしっかり行うことで、軽い汚れはほとんど落とすことができ、過剰な汚れがあると泡立ちが悪くなるシャンプー剤を、スムーズに泡立てることもできます。
十分に泡立ったシャンプー剤は、細かい汚れを効果的に吸着し、さらに泡がクッションの役割を果たして、摩擦による髪の毛の傷みも防げるということです。
また、特に頭皮を念入りに行うことで、その後のシャンプーで汚れが落ちやすくなり、頭皮のべたつきやニオイを防げるともいいます。
以上のことから、予洗いの際には少なくとも2~3分かけて、頭皮と髪の毛をお湯でしっかりとすすぎましょう。夏の間は、特にしっかりと時間をかけるとよいでしょう。
マッサージシャンプー
次はいよいよシャンプーに入ります。頭皮をマッサージしながら行う「マッサージシャンプー」の方法をご紹介しますので、こちらをぜひ基本としてみてください。
髪の毛は、血液からの栄養をもとに成長します。美髪を育むためには、栄養を届けられるよう、頭皮を柔らかくして血行を良くしておくことが大切です。しかし他の皮膚とは異なり、頭頂部の皮膚の下には筋肉がなく、頭皮は自分の意志で動かすことができません。だからこそ頭皮のマッサージが大切なのです。
また、シャンプーという言葉は「チャンプー」というヒンディー語が語源で、その言葉は「マッサージする」という治療的な意味を持ちます。マッサージシャンプーは、語源の通りに、マッサージを意識しながら行うシャンプー方法なのです。
マッサージシャンプーの基本は、両手の「指頭(しとう)」という、指紋の渦巻きの中心と指先の中間あたりが、しっかりと頭皮にくっついていること。そして、こすらないように、小刻みに頭皮を揺り動かすようにして洗っていきます。
指頭は頭皮上をすべらさないようにしましょう。頭皮全体にくまなく触れる必要はありません。頭皮が動けば毛穴が絞られるような状態になり、皮脂の除去がスムーズに行われるといいます。
指の腹を使うと、こすれやすく、頭皮表面に出てきたばかりの新生毛を引き抜いてしまう可能性もありますが、このような指頭を頭皮とぴったりとくっつけるマッサージシャンプーの方法ですと、ほぼ心配はないといいます。
くれぐれも力の入れ過ぎには注意し、痛気持ちいいくらいの強さを限度に行いましょう。
髪の毛の汚れに関しては、すすぎまでの間にシャンプーの泡がつけばほとんど落ちるといいます。前述の語源の通り、髪の毛よりも頭皮をマッサージして洗うことを大切にしましょう。
シャンプーをする回数は?
夏は汗をかくことが多いので、1日2回シャンプーをしているという方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、頭皮のターンオーバーを乱してしまったり、必要な皮脂まで失ってしまったり、また新生毛は抜けやすいため、引き抜いてしまうことが多くなったりも…。シャンプーはやり過ぎると負担が大きくなることでもあるので、原則1日1回が望ましいでしょう。
夏でもすっきりと健やかに
ぜひ正しいシャンプー方法を身につけて、夏でも頭皮と髪の毛をすっきりと健やかに保ちましょう!ベーシックなケアでもありますので、夏だけとはいわずに一年を通してお役立てください。
参考文献:『20歳若く見える頭髪アンチ・エイジング』講談社 板羽忠徳 著、『女っぽさを作る美髪ケアの基本』幻冬舎 田所幸子 著