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2024年07月11日

ヘアケア

髪も増える、若返り法

若返りの因子:IGF-1 とは?

私たちの髪はなぜ減るのでしょう。それは、分かりやすく言うと、「若返りの因子」のようなものが減るのが大きな要因です。

その名称は「IGF-1(アイジーエフ-ワン、インスリン様成長因子-1)」と言います。「インスリン様」という名前がつけられたこの物質は、糖代謝に関わるインスリンとは違うものですが、インスリンの作用や働きを助ける物質です。長生きするためには非常に重要で、100歳まで生きた人は、遺伝的にインスリンの働きが非常に良いことが判っています。

そのIGF-1は、誰もが自然に体内で分泌しているものですが、13~17歳の思春期をピークにそれ以降は分泌量が急激に下がり、50歳を過ぎると底値になります。同時に、老化現象が始まるというわけです。

このIGF-1には、育毛作用のみならず、美肌効果、生活習慣予防効果、抗うつ効果、免疫力を高める効果、認知機能改善効果など、嬉しいアンチエイジング効果や健康効果があります。

 

IGF-1を増やす方法

年齢とともに減ってしまうIGF-1を増やす方法はないものでしょうか。注射などで補う方法はありましたが、副反応の恐れがある上、気軽にできるものではありませんでした。

そんな中、名古屋市立大学の「血液学」の研究チームが、偶然ある食品を食べるとIGF-1が増えることを発見したのです。その食品は唐辛子のカプサイシンと大豆イソフラボンです。韓国には薄毛の人が少ないと言いますが、この食品のおかげでしょうか。

また、その後の研究で、ブラジル産露地栽培アガリクスKA21(キングアガリクス)もIGF-1を増やすことが判っています。

食品以外では、温かいものを食べる、適量のお酒を飲む、よく噛んで食べる、空腹時間をつくる、運動をする、湯船でゆっくり入浴する、十分な睡眠時間をとる、などもIGF-1を増やすのにひと役買うと言われています。

反対にマイナスに働く行動もあります。喫煙、砂糖や塩分の摂りすぎ、食べ過ぎや間食などです。例えば砂糖の入った炭酸飲料や缶コーヒーなどは控えるようにするといいですね。

さぁ、食や生活習慣を見直し、溢れる若さを取り戻しましょう。

元井 益郎

薬学博士/社長

1分も走れないペンギン歩きから、世界7大陸最高峰を目指す70代に。

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