髪から元気を奪う食生活

最近、薄毛や抜け毛が目立ってきたという方・・・。今の食生活が影響していないでしょうか？

髪や頭皮の状態は食事と深く結びついていますので、　今回は髪から元気を奪う食生活についてお話します。

私たちの体は、「糖質、脂質、タンパク質」に「ビタミン、ミネラル」を合わせた５大栄養素をバランス良く摂取することで健康を維持しており、髪の毛も例外ではありません。特にタンパク質（必須アミノ酸を含む１８種類）は髪を構成する成分です。

バランス良く摂取した栄養素が血流にのり、髪の毛をつくる「毛母細胞」に届くことが、美しく元気な髪の成長につながります。

不規則な食生活や栄養バランスの崩れはもちろん、血流を悪化させて髪の発育に悪影響を及ぼす食べ物・飲み物には注意が必要です。

髪の発育に悪影響な食べ物、飲み物とは

髪の発育に悪影響を及ぼす食べ物・飲み物には、以下のようなものがあげられます。① コレステロールが多いもの  ② 脂身の多い肉類  ③ 塩分過多なもの  ④ 砂糖たっぷりのもの。これらは全て、食べすぎると血流を悪化させ、髪の発育に悪影響を及ぼします。

コレステロール値が高い食べ物や脂身の多い肉類を摂り過ぎると、脂肪酸のバランスが崩れ、自己免疫疾患を引き起こして皮膚トラブルに繋がる可能性がある他、血行不良を引き起こし、薄毛の原因になると言われます。

塩分過多のものは高血圧や肝機能低下のリスクが高まる上、血行が悪くなります。砂糖たっぷりのケーキや清涼飲料水、缶コーヒーなども、摂りすぎると血液がドロドロとなり血行が悪くなります。

それだけではなく、塩分過多のもの、砂糖たっぷりのものは、髪の発育や全身のエイジングに関わる因子「IGF-1（インスリン様成長因子-1）」の活性を引き下げることも分かっています。ちなみに、食生活とは違いますが、喫煙もIGF-1の活性にとってマイナスに働くと言われています。

それでは反対に、どのような食生活を心がけたら良いのでしょう？それには、日本の伝統食「和食」がおすすめです。一例ですが、オメガ３脂肪酸のDHAやEPAが多く含まれる青魚（写真ではシメ鯖）には、血流を促す作用があります。

▲髪の健康におすすめな和食の一例

お正月の雰囲気に合わせて、明日の献立は和食で如何でしょう？準備が大変なこともあると思いますが、少しでも和食をいただく割合を増やしていけるといいですね。