2025年03月13日
ヘアケア
美しい髪を取り戻すには?
美髪育成は1日にしてならず
「髪の毛」と「アンチエイジング」の関係、美しい髪を育むための基礎知識などについて、これまでシリーズで紹介してきましたが、今回は総集編です。
まず髪の毛が薄くなる原因は、病気やホルモンバランスの乱れを除いて、主に次のような要因が複合的に絡んでいるものと考えられます。① 栄養不足、⓶ 頭皮の血行不良、③ 睡眠不足、④ ストレス、⑤ 紫外線などによる頭皮の環境悪化などです。
薄くなってしまっている髪を隠したり、ヘアスタイリングで良く見せる工夫も良いですが、やはり根本的な原因にしっかりと向き合い、対策を続けていくことが、後に大きな差となって表れてくるものです。自分はどの原因が該当するかを考え、対処しましょう。
対処法のまとめ
原因別の対策例をご紹介します。
① 栄養不足については、髪の主成分がタンパク質であることを念頭におきますが、何か特定の栄養素だけを大量に摂取する方向性ではなく、栄養素の取りこぼしがないよう、満遍なく幅広い栄養素を摂取する生活を送りましょう。
⓶ 頭皮の血行不良については、冷えを防ぐほか、血行を悪くする高脂肪食や砂糖たっぷりの食品・飲料を控えることです。また、オメガ3系のオイルである、えごま油、アマニ油は血流を促し、毛母細胞の毛根に栄養を届けやすくする効果があると言われています。
③ 睡眠不足と④ストレスについては、運動が非常に効果的です(運動は血行も促進します)。また、GABA(γ-アミノ酪酸)を含む食品は、副交感神経を優位に働かせ、興奮やイライラ感を抑えて穏やかな精神状態へと導きます。
⑤ 紫外線などによる頭皮の環境悪化は、日傘や帽子などで防ぎましょう。
上記の中でも、一番重要なことは栄養不足の解消、食生活の改善です。なぜなら、私たちの体は、口から食べたもの、飲んだものからしか作られないからであり、髪の毛も例外ではないからです。髪に悪い食は避け、髪に良い食を取り入れましょう。
栄養は食品から摂るのが基本ですが、残念ながら、現在スーパーなどで手に入る食材の栄養価は、約30年前と比較すると著しく低下しています。不足しがちな栄養素をサプリメントで補充することも大切です。
最後に、身体の外側から行う、頭皮のマッサージ、育毛剤の活用については、今回ご紹介した対策を行った上で取り入れると、よりよい結果につながるものだと思います。いずれの対策も、粘り強く継続していきましょう。