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2017年07月18日

ヘアケア

女性の髪が抜ける原因は女性ホルモンにあるの?

女性の髪が抜ける要因はエストロゲンというホルモンにあるといえます


男性だけでなく、女性でも髪の毛が抜けるという悩みを抱えるケースがあります。

女性の髪の毛が抜ける原因にはいろいろな要因がありますが、そのなかのひとつに女性ホルモンがあります。

女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌が減ってしまうと、髪の毛が痩せてしまってボリュームがダウンします。

その結果、薄毛になったと感じてしまうのです。

エストロゲンの働きには髪の毛に大きく影響するものもあります

女性ホルモンの一種のエストロゲンには、まず女性らしい身体を作る働きがあります。

しかし、そのほかにも髪の毛の発達に対して大きな役割を果たしています。

髪の毛は、成長して抜けて、また成長して、という一定のリズムでヘアサイクルを繰り返しています。

エストロゲンの分泌が活発になると、このヘアサイクルが整って髪の毛が成長しやすくなります。

エストロゲンには髪の毛の成長を促して、ヘアサイクルのなかでも成長期を一定の長さでキープする働きがあります。

また髪の毛が成長するためには、血液によって運搬される栄養分も必要です。

エストロゲンには血流を改善する働きがあるため、髪の毛にも栄養分が届きやすくなり、髪の毛の成長を促すことができます。

女性のなかには、中高年になると髪の毛のボリュームがダウンする、抜け毛が増えるケースも少なくありません。

45~55歳ぐらいになると、更年期に差し掛かってくるからです。

更年期に差し掛かると女性ホルモンの分泌が急速に低下し、ホルモンバランスが崩れることで身体にいろいろな症状が起こります。

エストロゲンの分泌が少なくなるので、髪の毛が抜けやすくなるわけです。

遺伝子的にも判明している女性ホルモンと薄毛の関係


女性ホルモンの減少によって、女性の抜け毛が起きるという関係性はすでに研究の結果証明されています。

化粧品メーカーのライオン株式会社にある生命科学研究所は、順天堂大学と共同で女性の薄毛に関する研究を進めています。

その結果、女性ホルモンの減少で女性の薄毛が直接的に引き起こされる可能性があることがわかりました。

その研究のなかで、女性ホルモンが存在することで、発毛促進因子のいくつかが有意に増加することが判明しました。

また、IL1Aという脱毛因子が有意に減少することも確認されています。

反対にいえば、女性ホルモンが減少することで発毛促進因子の低下と脱毛因子の増加が起こり、女性の薄毛が引き起こされる可能性があるわけです。

女性ホルモンによって増加する発毛促進因子のなかでもBMP2というものがあります。

このBMP2は毛根を形成するにあたって重要な役割を担っています。

BMP2が失われると、毛根そのものが発生しなくなって髪の毛が成長できなくなってしまいます。

このように、研究の結果、女性の脱毛と女性ホルモンの減少には密接な繋がりがあることが分かっているのです。

出産後に脱毛症で悩まされるのはホルモンバランスの乱れが原因と考えられます

女性の抜け毛のなかでもよくいわれるのは出産後の脱毛があります。

ひどい人のなかには、風呂場の排水口が髪の毛で真っ黒になるような状況に陥る人もいるといいます。

出産直後の脱毛症は、女性ホルモンが関係していると思って注意しましょう。

女性は、通常、プロゲステロンとエストロゲンという2種類の女性ホルモンが2週間ごとに増えたり減ったりして、どちらかが優位になる状態を交互に繰り返しています。

ところが妊娠すると、どちらのホルモンも分泌量が大きく増加します。

そして出産すると、もとのホルモン分泌量に戻るのですが、その際に、エストロゲンもプロゲステロンも急激に減ることになります。

この急激なホルモンバランスの変化に身体がついていけなくなって、いろいろな支障をきたすのです。

そのなかの一環として、髪の毛が出産直後にごっそり抜けるという症状が起こることがあります。

また、ホルモン以外が出産後の脱毛に関係している場合もあります。

出産後は赤ちゃんの世話にかかりきりになりますし、夜泣きもありますから睡眠不足になります。

これがストレスになってしまって、抜け毛を引き起こすこともあるわけです。

(まとめ)女性の髪が抜ける原因は女性ホルモンにあるの?

1.女性の髪が抜ける要因はエストロゲンというホルモンにあるといえます

女性の間でも抜け毛に悩む人がいますが、男性同様その原因はいくつかあります。

そのなかでも女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌の減少が関係している場合もあります。

2.エストロゲンの働きには髪の毛に大きく影響するものもあります

女性ホルモンのなかでもエストロゲンには髪の毛の成長を促す、血流を改善する働きがあります。

更年期などで女性ホルモンの分泌が急激に低下すると、髪の毛が抜けやすくなるのです。

3.遺伝子的にも判明している女性ホルモンと薄毛の関係

女性ホルモンの減少が女性の薄毛の原因になることは、近年のデータによってはっきりしつつあります。

女性ホルモンの存在が、発毛促進因子、脱毛促進因子に直接作用することが判明したのです。

4.出産後の脱毛症に悩まされるのはホルモンバランスの乱れが原因と考えられます

女性のなかには、出産した直後に大量の髪の毛が抜ける現象が起きる方もいます。

これは出産した後でホルモンバランスが急激に変化し、それに身体が追いついていかないことで起こる現象であるため注意しましょう。

サンプライズ

コラム編集部

美ルート公式コラム編集部による記事です。

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