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2017年07月20日

ヘアケア

女性の髪の毛が産後によく抜けるのはなぜ?

女性の髪の毛が産後に抜けるのはホルモンバランスの変化に関係があります


女性のなかで産後3か月くらいから抜け毛が増えるという話をしばしば耳にします。

これは女性ホルモンのバランスが急激に変化することが原因といわれています。

妊娠中は、エストロゲン、プロゲステロンという女性ホルモンが両方とも増えた状態になっているのですが、出産すると両ホルモンが急激に減少します。

その結果、それまで数か月間続いていたホルモンバランスと大きく変わってくるので、身体がついていけなくなるのです。

女性ホルモンが妊娠中に髪の脱毛を抑えるといわれています

女性ホルモンは女性らしい身体を作るほかにも、髪の毛に対する作用もあるといわれています。

女性ホルモンには髪の毛を健康に成長させる働きがあります。

妊娠すると、女性ホルモンは通常よりも増加する傾向があります。

ということは、妊娠中は通常よりも女性ホルモンの影響がかなり大きく表れるようになります。

私たちの髪の毛は一定のリズムで成長したり脱毛したりを繰り返しています。

女性ホルモンが多く分泌されていると、本来抜けるべきだった髪の毛の脱毛が妨げられてしまうのです。

そして出産すると、女性ホルモンはもとの量に戻ります。

女性ホルモンが急激に減少して、髪の毛が抜けるのを抑制していた重しが取れるわけです。

このため、出産後に急激に髪の毛が抜けてしまうのです。

この産後の脱毛症は個人差があるものの、産後1~3か月頃に顕著になります。

しかし産後3か月~1年も経過すれば抜け毛は次第に収まってくるはずです。

そのため、この時期に髪の毛が大量に抜けても、あまり深刻にとらえないようにすると良いでしょう。

ピルを飲んだ後で脱毛が起きるのも同じ原理だといえます


避妊する方法はいろいろとありますが、女性が自ら対策する方法としてピルを摂取する手法があります。

ピルで避妊できるという方法は耳にしたことのある人も多いでしょう。

しかし、具体的になぜピルを飲むと妊娠せずに済むのかよくわからないという人もいるのではないでしょうか。

ピルを飲むと妊娠しにくくなる理由は、人工的に妊娠しているのと同じ状況を作り出すからです。

仮に妊娠している状態で、新たに受精してしまったとすると、問題が起こります。

そこで、妊娠しているときには新たに受精が起こらないように身体は対処しています。

この原理を使って、ピルを飲むことで「現在妊娠している」と身体に錯覚させ、新しい妊娠をさせない状況にするわけです。

人工的に妊娠しているのと同じ状況を作り出している間は、女性ホルモンも一時的に増加しています。

そしてピルの服用をやめてしまうと、ホルモンが減少して産後のホルモンバランス変化に似た状況を生み出してしまいます。

結果的にピルの摂取をやめると一時的にではありますが、抜け毛が増える可能性がありますので注意しましょう。

産後1年以上経過しても抜け毛が収まらないようであれば別の可能性も

産後の抜け毛は、あくまでも一時的なホルモンバランスの変化によって引き起こされます。

そのため、しばらくすれば抜け毛も自然に収まってくるでしょう。

具体的には産後3か月から1年くらい経過すれば、抜け毛の量も少なくなるはずなのであまり心配する必要はないでしょう。

ただし、もし産後1年以上経過しても、抜け毛が収まらないようであれば別の可能性を疑った方が良いといえます。

考えうる原因の中でも、ストレスによる抜け毛を疑った方がいいかもしれません。

出産すると、生活習慣が大きく変化します。

赤ちゃん中心の生活になりますし、夜泣きがあれば夜間・早朝の関係なく授乳やおむつの交換などをする必要があります。

そうなると慢性的な睡眠不足になるでしょうし、ストレスも溜まりやすくなるでしょう。

ストレスが過剰に溜まっていると、自律神経のバランスが崩れてしまって代謝を悪くする恐れがあります。

また、ストレスが女性ホルモンの分泌を抑制してしまう可能性も考えられます。

このような要因で、抜け毛が続く状況を作り出してしまっているかもしれません。

もし子育てで悩んでいるのであれば、一人でそれをしまい込むのではなく、家族など周りの力を借りることも時には必要です。

(まとめ)女性の髪の毛が産後によく抜けるのはなぜ?

1.女性の髪の毛が産後に抜けるのはホルモンバランスの変化に関係があります

女性には、産後しばらくすると、髪の毛が大量に抜けたという方が多くいます。

これは、出産によってそれまでのホルモンバランスが急激に変化するため、それに身体が対応できずに脱毛していると考えられます。

2.女性ホルモンが妊娠中に髪の脱毛を抑えるといわれています

女性ホルモンは女性らしい身体や妊娠のための準備をするほかにも、髪の毛の成長を促す働きがあります。

妊娠中は女性ホルモンが急激に増えるため、本来抜けるべき髪の毛の脱毛を抑制してしまい、その反動で産後脱毛症が起こることもあります。

3.ピルを飲んだ後で脱毛が起きるのも同じ原理だといえます

女性が避妊するためのピルを、日ごろ使っている人もいるでしょう。

ピルは人工的に妊娠している状況を作り出す薬なので、服用をやめるとホルモンバランスが崩れて一時的に髪の毛が抜ける可能性もあります。

4.産後1年以上経過しても抜け毛が収まらないようであれば別の可能性も

通常では、ホルモンバランスの急激な変化が原因の抜け毛であれば、1年もすれば収まってくるはずです。

しかし1年以上経過しても出産後の抜け毛が収まらないようであれば、別の可能性を疑ってみるべきです。

サンプライズ

コラム編集部

美ルート公式コラム編集部による記事です。

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