2017年08月05日
ヘアケア
女性の髪の量を増やすには亜鉛が良いって本当?
女性の髪の量を増やすのには、亜鉛の摂取が効果的だとされています
亜鉛は体内で、髪の主成分であるタンパク質を、ケラチナタンパク質に変えて髪を作りだす作用があります。
亜鉛が不足すると、髪が十分に成長しなくなり、細くなる場合や抜け毛が増える場合もあります。
逆に亜鉛の過剰摂取は、嘔吐や下痢などの中毒症状や免疫障害など体に異常をきたす場合もあるので、注意が必要です。
亜鉛は髪の主成分ケラチナタンパク質を体内で構成する作用があります
亜鉛はミネラルの一種で、体内ではおよそ2000mgあると言われています。
主に、骨や皮膚、肝臓、髪の毛などの部位にあり、体内では作られないので外から摂取する必要があります。
一方、髪の毛の主成分はケラチナタンパク質で、髪の約80%を占めています。
食事などで体内に取り込まれたタンパク質は、ケラチナタンパク質に再構築されて髪の元となります。
亜鉛は、タンパク質をケラチナタンパク質に構成する働きを担っているのです。
そのため、体内の亜鉛が不足すると、髪の主成分が作られなくなります。よって、髪の成長には欠かせない栄養素の一つだと言えるのです。
更に髪の脱落を促す要因とされる、DHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンの分泌を促す5αリダクターゼという酵素の働きを抑制する作用もあるとされています。
そのため、亜鉛を摂取することは薄毛や抜け毛予防にもつながると言われています。
また亜鉛は、舌にある味蕾という味覚を司る器官の働きをサポートしたり、爪や皮膚などを健康に保ったりなど体内で数多くの働きを担っています。
体内で亜鉛が不足すると髪の成長がストップするリスクが高まります
髪の毛は、角質化した細胞の集合体であり、つまり既に死んだ細胞で構成されています。
しかし、髪の毛を成長させるためには頭皮の細胞分裂を促し、角質を押し上げていく必要があるため、亜鉛が不足すると髪の成長にも影響が出ます。
髪が十分に成長しないので、細くパサついた髪が目立つようになったり、髪の成長がストップして毛根から新しい髪が生えてこなくなったり、成長途中で抜け落ちてしまったりする可能性があります。
その結果、地肌が見えてしまうほどの薄毛になったり、髪の量があっても髪自体が細いのでボリュームがないように見えたりといったリスクが生じます。
他にも、亜鉛は体内で様々な役割を担っているため、色々な弊害が生じます。
例えば、亜鉛は味蕾の新陳代謝を促す働きを担っているので、不足すると味覚障害が出る場合もあります。
更に、免疫細胞を活性化する作用もあるので、亜鉛不足により免疫力が低下したり、皮膚や爪の状態が悪くなるといった悪影響を及ぼす可能性もあるのです。
亜鉛の摂りすぎも体調不良を招くので注意しましょう
亜鉛は体内で様々な働きをしていますが、逆に摂取しすぎると体に不調を招く恐れがあるので、注意が必要です。
厚生労働省では、亜鉛の摂取の上限は男女ともに1日30mgまでなら、健康上問題ないとされています。
普段の食事だと大きめの牡蠣15個程度に相当する量なので過剰摂取することはまずないでしょうが、サプリメントを取り入れる際は必ず用量を守って摂取することが大事です。
亜鉛の過剰摂取は、吐き気や嘔吐、腹痛や下痢などの中毒症状を起こすことがあります。
更に、慢性的に亜鉛を過剰に摂りすぎると、体内で鉄や銅の吸収が阻害されて貧血が起きたり、味覚や嗅覚機能に異常をきたしたり、免疫障害や性機能の低下が起きたりするなど、様々な症状が出ることもあります。
亜鉛は他の微量元素に比べると、毒性は弱いとされていますが、それでも中毒症状が出る可能性があることは頭に入れておきましょう。
亜鉛は髪の毛の成長を促し、味覚機能を保つなど体内ではなくてはならないミネラルですが、過剰摂取をしないように気を付けましょう。
(まとめ)女性の髪の量を増やすには亜鉛が良いって本当?
亜鉛は髪の主成分、ケラチナタンパク質を作り出す働きを担っています。
亜鉛不足は、髪の成長に影響を与えるので、ボリュームダウンなどを招くことがあります。
ただ、過剰摂取してしまうと中毒症状を起こすなど、体に弊害を及ぼすリスクがあるので、注意しなければなりません。
亜鉛は髪のもととなるタンパク質を、髪の主成分ケラチナタンパク質に再構成する作用があります。
更に、髪の育成を阻害する男性ホルモンDHTの分泌を促す酵素の働きを抑制して、抜け毛を防ぐ効果もあると言われています。
体内で亜鉛が不足してくると、髪の成長が滞りがちになり、髪が細くなる、成長途中で抜け落ちる、なかなか生えてこないといった影響が出るリスクが高まります。
更に、亜鉛は体内で様々な役割を担っているので、その機能に異常をきたすリスクもあります。
亜鉛は体に良い栄養素ですが、1日の摂取量に上限も定められています。
亜鉛を摂取しすぎると、吐き気や腹痛などの中毒症状や、貧血や免疫障害、味覚障害などを引き起こす場合もあるので注意しましょう。