産後の女性の髪の量はどうして減るの？

産後に髪の量が減るのは、女性ホルモンの減少やストレスなどが原因です

産後に女性の髪が減るのは、女性ホルモンの分泌量の減少や、慣れない育児と疲労によるストレスなどが要因とされています。

産後1年程で元に戻ると言われていますが、抜け毛が減らない場合や、髪が細い状態が続く場合もあります。

産後は抜け毛が増えすぎないように、ストレスや食生活に留意しましょう。

妊娠中と産後では髪の量にも影響が出ます

産後何となく抜け毛が増えたり、髪が細くなったりしてボリュームダウンしている事に気づきませんか？
気のせいとも思われがちですが、確かに産後は抜け毛が多く、髪が細くなりやすい傾向にあります。

その原因は主に3つ考えられます。

まず一つは、妊娠中にエストロゲンという女性ホルモンの分泌量が増加し、産後一気に減ることが挙げられます。

エストロゲンは、髪の成長を促し、髪の寿命を延ばす作用があります。

本来髪は、毛周期という生え変わりのサイクルが大体決まっています。

ある程度の期間が経過すると自然に脱落し、また新たに生えるというサイクルを繰り返しています。

しかし、妊娠中はホルモンの影響で本来抜けるべき髪がそのまま残り、出産後一気に抜け落ちるというわけです。

次に、産後は昼夜関係なく育児に追われるので、寝不足や自由がないストレス、疲労の蓄積も原因の一つとされています。

また、抜け毛が増えること自体にストレスを感じるママさんも多いでしょう。

ストレスや疲労により、筋肉が固くなって血管も収縮し、血液の流れが悪くなります。

すると、髪を作る毛母細胞に必要な栄養素が行き届かず、髪が細く抜けやすくなってしまうのです。

そして3番目が、栄養不足によるものです。

特に母乳育児だと、食事を摂っても母乳を作るために多くの栄養素が使われるので、必然的に髪の成長にまで栄養が回らなくなる事もあるようです。

抜け毛を放置すると、妊娠前より髪の量が減るリスクが高まります

抜け毛は、一般的に産後3ヶ月頃から徐々に増えていき、半年位でピークを迎えるとされています。

いきなりごっそり抜けて、髪の量が減ってしまうと不安になるママさんもいるでしょう。

しかし、基本的には一時的なものなので、産後1年位経つと抜け毛もある程度収まり、新しい髪に生まれ変わると言われています。

それは、1年位経つと女性ホルモンのバランスが整うことと、赤ちゃんも母乳から離乳食へと移行していく事が多いため、母乳に取られていた体内の栄養素が髪の方へと戻ってくるからです。

しかし、産後1年経ったとしても、育児への不安や不満、夫との関係などにより強いストレスを感じ、疲労が一向に減らないというケースもあるでしょう。

そうなると、ストレスや疲労が蓄積してしまうため、抜け毛が一向に止まらず、髪が太く戻らなかったり、しっかりしてこなかったりという事態を招く事があります。

産後1年以上経過しているのに、地肌が見えるほど毛が薄く、妊娠前よりも髪の量が明らかに減ってしまったという場合は、かかりつけの婦人科を受診して、専門医に相談することも検討してみましょう。

産後はストレス解消と食生活に気を付けましょう

産後の抜け毛を増やさないためには、ストレスを溜めこまないよう、息抜きの時間を作ることが大事です。

産後、髪の量が減るのは一般的なことであり、一時的なものなのであまり深刻に考えないようにしましょう。

慣れない育児で疲れますが、家族の協力を得ることや、時には外部のサービスなどに頼ることも考えましょう。

ゆっくりできる時間を確保したら、横になって目を閉じるだけでも休息になります。

また、栄養バランスなどを意識し、食事を工夫してみるのも良いでしょう。

急激に減った女性ホルモンと同じような作用のあるイソフラボンを含む大豆製品や、魚や肉などのタンパク質、赤みの肉やレバー、チーズや煮干しなどに含まれる亜鉛、豚肉や乳製品、バナナやナッツなどに含まれるビタミンB群などの栄養素の摂取を意識してみましょう。

（まとめ）産後の女性の髪の量はどうして減るの？