2017年09月23日
ヘアケア
女性の細い髪はホルモンとどのような関係があるの?
女性の細い髪は女性ホルモンの分泌量の増減と関係があります
女性ホルモンは、女性の髪の成長をサポートする作用があります。
そのため、分泌量が多いと、コシとハリのある太い丈夫な髪が維持できますが、反対に体内で減ってしまうと、髪が痩せ細ってうねったり、切れ毛の原因となったりもするのです。
女性ホルモンは加齢と共に減ってしまいますが、食べ物やサプリメントでその働きを補うことができるといわれています。
女性ホルモンは年齢と共に減少し髪の成長にも影響を及ぼします
女性ホルモンには、プロゲステロンとエストロゲンの2種類があります。
2つの女性ホルモンには、女性らしい丸みのある体を作る、自律神経を安定させるなどの働きがあります。
なかでも、エストロゲンには髪の成長をサポートする作用もあります。
エストロゲンは初潮が始まる頃から分泌が多くなり、20代から30代前半頃に分泌量のピークを迎えます。
個人差はありますが、一般的に40代以降になると卵巣機能が衰え、体が閉経を迎える準備をするので、急激に分泌量が減ってしまうのです。
そうなると、それまでは太く丈夫だった髪がどんどん細くなってしまいます。
また女性ホルモンには、子宮内膜を分厚くするなど妊娠を継続させる働きがあるため、妊娠中は分泌量が増えて、産後一気に減ります。
その結果、年齢に限らず産後に髪が急に細くなるといった症状がみられる人もいます。
しかし、出産によるエストロゲンの減少は一時的なものなので、再度分泌量が正常に戻るとされています。
細い髪を太くするエストロゲンを増やすには健康的な生活と食事がポイントです
エストロゲンの減少を最小限に留めるには、生活習慣や食事の改善が大事です。
まず、体が冷えて卵巣機能が低下しないように、お風呂は夏でも湯船に浸かり、ウォーキングやヨガなどのエクササイズを生活に取り入れていきましょう。
日付が変わる前には寝て、早く起きる習慣をつけて睡眠不足を解消し、ストレスを溜めこまないように気分転換しましょう。
さらに食事では、エストロゲンの原料となる脂質も適度に摂り、女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンを含む、納豆などの大豆製品を積極的に摂取しましょう。
女性ホルモンの働きを調整するビタミンEを含んだアーモンドなどのナッツ類、エストロゲンの代謝を促すビタミンB6を含んだまぐろやかつお、ビタミン豊富な卵やバターなどの食品を食べるのも効果的です。
そして、体を温めるごぼうやにんじん、かぼちゃやしょうが、ネギやにんにくなどの食品も卵巣機能向上に良いとされています。
また、できるだけ氷が入った冷えた飲み物は控え、しょうが蜂蜜入りの紅茶やシナモンティーなど体を温める飲み物を飲むようにしましょう。
エストロゲンの減少は体の冷えによる卵巣機能の低下なども原因とされています
エストロゲンは加齢により、また出産を機に一時的に減少しますが、他にも生活の中で減少する要因が潜んでいます。
エストロゲンは卵巣から分泌されており、卵巣の血流不足や機能低下が分泌量の減少につながります。
そのため、体が冷えやすい冷え性体質だと卵巣の働きが鈍くなり、エストロゲンの分泌にも影響を与えます。
冷え性は、湯船につからないでシャワーで済ます事や、運動不足による血行不良、内臓を冷やすような食べ物、冷たい飲み物の摂りすぎなどが要因として考えられます。
さらに、脂質を極端に制限するダイエットにより、エストロゲン生成に必要なコレステロールが不足することも原因として考えられます。
また、過度なストレスがかかることや、睡眠不足が続くことで自律神経が上手く働かなくなり、エストロゲン分泌を指令する脳の機能が阻害されることも要因とされています。
このように、エストロゲンの減少要因は生活習慣にもあるため、20代30代であっても知らないうちに分泌量が減少している可能性があります。
(まとめ)女性の細い髪はホルモンとどのような関係があるの?
女性ホルモンは髪の成長に大きく影響を与えるので、分泌量の増減で髪の量や太さが変わってくるとされています。
女性ホルモンが減ってしまったら、ホルモン生成を助ける栄養素を含んだ食べ物やサプリメントでその働きを補うこともできます。
女性ホルモンの一つ、エストロゲンは髪の成長を促す働きを担っています。
エストロゲンは、10代頃から分泌量が多くなり、20代30代頃でピークを迎え、40代頃急に減り始めます。
細い髪を丈夫にするには、運動や入浴などで体の冷えを改善し、卵巣機能の向上に努めることが大事です。
また、体を温める根菜類や紅茶などの飲み物も冷え防止に効果的です。
更に食事では、イソフラボンやビタミンなどの栄養素を摂取しましょう。
エストロゲンの減少は、運動不足や内臓を冷やす飲食物の過剰摂取などによる卵巣機能の低下も要因として考えられます。
ダイエットによる栄養不足やストレスなどもエストロゲンの分泌を妨げる原因の一つとされています。