2017年10月10日
ヘアケア
妊婦さんの髪は女性ホルモンの影響で細い状態になる?
妊婦さんの髪は、女性ホルモンの影響で細い状態になる場合があります
妊娠すると女性ホルモンの分泌量は増えると言われています。
この女性ホルモンには2種類あり、子宮内膜を分厚くしたり、乳腺を発達させたりするプロゲステロンと、髪の成長を促すエストロゲンに分けられます。
妊娠中はどちらのホルモンも分泌量が増え、それまでとは異なるホルモンバランスの状態になります。
このホルモンバランスの変化によって、特に妊娠初期には髪が細くなる、抜け毛が増えるといったトラブルに悩まされる人もいるといわれています。
妊婦さんは睡眠不足やストレスなどで髪が細くなる傾向にあります
妊娠すると女性ホルモンの影響を受ける以外にも、母体自体が栄養不足に陥りやすい状態にあります。
特に妊娠初期はつわりに悩まされ、毎日の食事もしっかり食べられず母体が十分な栄養を食事から摂取できない状況に陥ることもあります。
一方お腹の中の胎児は胎盤を通じて、母体から栄養を送ってもらいながら成長していきます。
そのため、母体が摂取し、蓄えている栄養は優先的に胎児に供給されるため、一層母体は必要な栄養を失います。
残り少ない栄養分は母体の呼吸などの生命維持活動に使われるので、必然的に頭皮に回される栄養素がかなり減ってしまうことになります。
その結果、髪の成長が遅れて細くなったり、成長途中で抜けてしまったりという事態に陥るのです。
また、つわりが終わって食事が摂れるようになっても、今度は大きなお腹が苦しくて、眠りが浅く短くなって睡眠不足に陥ってしまったり、出産への不安によるストレスを抱えてしまったりします。
それらが髪の成長に影響を及ぼし、髪が細い状態が続いてしまうという人もいるのです。
妊娠中は栄養補給と頭皮マッサージなどのヘアケアが大事です
妊娠中でも、少しでも艶と張りのある丈夫な髪を作るためには栄養補給とヘアケアが効果的です。
植物性の良質タンパク質で、エストロゲンと似たような作用のあるイソフラボンを含む、納豆や豆腐などの大豆製品はおすすめです。
更に、葉酸は赤ちゃんの発育を促し、母体の貧血予防にもなる上に髪の成長を助ける働きもあります。
また、厚生労働省も妊婦さんの葉酸摂取を奨励しています。
葉酸は、ほうれん草や枝豆、かぼちゃやいちご、ミカンやたたみいわしなどに多く含まれます。
他にも髪の主成分タンパク質の吸収を助けるミネラルを含んだ海藻類、頭皮の血流を促すビタミンEを含むごまやナッツ類なども適宜取り入れましょう。
そして、入浴後などに保湿オイルを使い、両手で頭皮を掴んでぐいぐいっともみ込む頭皮マッサージを行うことも、血流を促し毛根を活性化するのでおすすめです。
体調を見ながら、無理のない範囲で行いましょう。
また、毛先が柔らかい豚毛などでできた獣毛ブラシを頭皮に当て、丁寧にブラッシングするのも頭皮に程よい刺激を与えることができます。
ヘアスタイルを変えることで、髪の細さをカバーすることもできます
妊婦さんの髪は、細くなったりつやを失ってパサついたりするため、どうしても全体的なボリュームダウンにつながります。
髪が長いと、細い髪は重量に負けて下へ下へと引っ張られてしまい、ぺたんとするので分け目が目立つ場合もあります。
また、抜け毛が増えてくると、ロングヘアは一本が長いために大量に抜けてしまったように見えます。
そのため、髪が細くなってきたときには、ロングよりもミディアムかショートヘアにして、分け目が目立たないようにトップにボリュームを持たせるようなヘアスタイルがおすすめです。
分け目をはっきりさせると頭皮が目立つので、互い違いに左右に分けるなど工夫しましょう。
前髪を作らないと生え際がくっきり見えてしまうので、頭頂部から髪を前にもってきて少し厚めの前髪を作ってみるのもおすすめです。
髪が短いと、妊娠中や産後も洗髪やドライヤーなどのヘアケアが楽になります。
ふんわりパーマをかけたり、明るめの茶色などにカラーリングしたりするのも効果的です。
しかし、妊娠中は体調を崩しやすく、肌が敏感になっているので無理しないように体調をみながら行うようにしましょう。
(まとめ)妊婦さんの髪は女性ホルモンの影響で細い状態になる?
妊娠すると、女性ホルモンであるプロゲステロンとエストロゲンのバランスが変化します。
この影響から、特に妊娠初期は髪が細く抜けやすい傾向にあります。
ただ、妊娠後期になると徐々に髪が太くなるなど、髪質が良くなる妊婦さんもいます。
妊娠すると母体の栄養がお腹の赤ちゃんに優先的に送られるので、母体は栄養不足に陥ることがあり、髪にも影響が出やすくなります。
更に、出産への不安によるストレスや睡眠不足なども髪が細くなる原因とされています。
妊娠中に健康的な髪作りを目指すには、イソフラボンや葉酸、ミネラルやビタミンなどの栄養素の摂取が効果的です。
更に、頭皮マッサージや獣毛ブラシを使った丁寧なブラッシングなどのヘアケアも大事です。
妊娠中に髪が細くなると、どうしても全体的にボリュームダウンして、分け目も目立つにようになります。
髪の細さをカバーするには、ミディアムやショートなど髪を短くして、トップにボリュームを出すなどヘアスタイルを変えることも一つの方法です。